ニールセンは、ニールセンインターネット基礎調査、および、スマートフォン視聴率情報、PC版インターネット視聴率情報の3つのデータソースを用い2013年4月から2014年4月の1年間でのスマートフォンの利用状況をまとめたレポート「Life with Mobile」を公開した。
スマートフォンからのインターネット利用者数の推移をみると、2013年4月から2014年4月の1年間で1,172万人(41%)増加し、4,000万人を突破したことが分かった。
年代別でのスマートフォン保有状況を見てみると、若年層以外の年代に急速に普及している。特に50代は利用者数こそ他の年代より少ないものの、伸び率は最も高く1年間で倍増していた。
カテゴリの利用状況では同社が独自に分類する15の大カテゴリのうち、半数以上の9カテゴリでスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を超えている。そのため、各カテゴリに含まれる多くのサービスについて、利用がスマートフォンへシフトしていることが分かった。例えば「エンターテイメント」カテゴリに含まれる「動画」関連のサービスも2014年に入りスマートフォンからの利用者が増加している状況が明らかになった。
同社エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は、この結果を受け「インターネットへの入り口がスマホに移行し始めていると言ってよい状況だと考えます。すなわちマーケティング担当者が様々な施策を考える上で、スマホファーストが必須の考え方になっていることを表しているのではないでしょうか」と述べています。
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