さまざまな国からの観光客急増や中国人の爆買いなど、インバウンドビジネスを語るキーワードは尽きることがありません。もともと日本には存在しなかったお金が国内で使われることから、他社と競合するのではなく、純粋なプラスオンの市場として盛り上がっています。ですが、皆さんの会社ではその恩恵を享受できているでしょうか。
中国人の爆買いはとりわけ熱いトピックですが、多くの企業では「なぜあの企業のあの商品が買われるのか」は理解されていません。また、少しでも利益を上げようとインバウンドビジネスに乗り込んだものの、断片的な知識や情報だけでアクションを起こし、うまくいかないと頭を抱える担当者もいます。
あるいは、何もしていないのに観光客が押し寄せてたくさん買われている企業や商店の方、そのことを不思議に思いませんか? もしそのまま対策しなければ、その結果は火を見るより明らかです。実はこのように、いまは売上が増えていてもその理由が分からず、「狙って売る」ことができていない企業は多いのです。
すでにインバウンドビジネスに取り組んでいる方、取り組もうとしている方にとっては、この市場を制するために必要なものを知ることは何を差し置いても重要です。
インバウンドビジネスを制す! 特別セミナー開催
このたびMarkeZineでは、そうした方々の疑問や不安に応え、より積極的・効果的にインバウンドビジネスに取り組む参考にしていただくために、
MarkeZine特別企画
訪日外国人観光プロモーションセミナー 偶然ではなく、狙って売る戦略とは
を開催します。
講師には日本のインバウンドビジネスを支え日々情報発信している株式会社やまとごころの村山慶輔さん、中国最大規模のSNS「微博」の公式パートナーであるFind Japan株式会社の西山高志さんをお招きします。
今回、お二人にセミナーの内容やその背景についてお話をうかがいましたので、気になる方はぜひ一読いただければと思います。個人的には、このセミナーを聞かずしてインバウンドビジネスはやっていけない、と感じました。
すでに参加を決めてしまわれた方は、こちらからご応募ください。まだお迷いの方も、お二人のメッセージをご覧いただき、検討してみてくださいませ。
外国人目線のインバウンド・マーケティング
~集客のポイントを解き明かす~
やまとごころの村山さんには、インバウンドビジネスに参入するにあたって最も重要となる「ターゲット」「地域」「おもてなし」を軸に、市場や取り組みの全体像を解説していただきます。
翔泳社から刊行した『訪日外国人観光ビジネス入門講座 沸騰するインバウンド市場攻略ガイド』の著者である村山さんは、ビジネスの全体像を把握することで、どのように取り組んで対策すればいいのかをさまざまな企業で講演されたり、コンサルタントを行なわれたりしています。その視点があればこそ、いま参入しようとする企業が点と点の情報だけで動き出そうとしていることに危惧を感じていらっしゃいます。
全体を把握していないにもかかわらず、多額の予算をかけてプロモーションをしても意味がありません。現状調査をしないと、どのメディアを選び、どの国のどのターゲットを狙えばいいのか、まったく分からないからです。
また、最近では爆買いがホットワードとして取り上げられますが、インバウンドビジネスはそれだけではありません。村山さんによれば、多くの外国人観光客は「日本人が楽しんでいることに参加したい」と思っているそうです。
それはテーマパークや地域のお祭り、ショッピングや文化体験、あるいは日本人にとっての日常も含まれます。それらの各シーンで、外国人観光客に楽しんでもらえるように計らうのがおもてなしというわけです。いわゆる「観光」だけに縛られていては、この先の市場成長についていくのが難しくなります。
そのため、インバウンドビジネスには一見無関係のように思える業界の方でも、本セミナーで思わぬ掘り出し物を見つけることができるかもしれません。「うちには外国人観光客は関係ない」と思い込んでいるだけで、実はそこには大きな観光資源が眠っているかもしれません。思いがけないところから、ビジネスにできるかもしれないのです。
本セミナーにはぜひ、上掲の入門書を読んだうえで、皆さんそれぞれの課題を持って臨んでいただければと思います。悩みがあればこそ、気づきを得ることができるはずです。インバウンドはこうだ、中国人・アメリカ人はこうだ、という固定観念は捨てましょう。そしてもし可能であれば、上司や部下の方と一緒に参加して、インバウンドの熱を感じてみてください。
最後に、村山さんからのメッセージを紹介します。
「まだ何もしていない方から、商品が勝手に売れている方、そこから狙って売りたいと考えている方など、皆さんそれぞれに段階があるかと思います。インバウンドビジネスは誰にとっても可能性のあるマーケットなので、皆さんにもっと積極的に取り組んでもらいたいですね。いま、競合他社は間違いなく動いていますから、何もしないことがリスクになります。皆さんはどうされますか?」
中国人観光客向けプロモーション「日本で絶対買うべき製品」
村山さんとはまったく別の視点で講演してくださるのが、微博の公式パートナーであるFind Japanの西山高志さんです。講演の最大の特徴は、「中国人の視点で日本を見ること」にあります。
テーマは直球、中国人の爆買い対策です。どの企業も、爆買いされるためにさまざまな情報を仕入れ、マーケティングを行なっていますが、正しくできている企業は非常に少ないといいます。例えば、中国人観光客のほとんどがスマホで情報を得ているからウェブサイトを作ったはいいものの、そこにGoogle.co.jpのマップやアナリティクスを入れてしまうという致命的なミスもよく見られるとか。
爆買いカスタマージャーニーにおいて重要なことは、誰が爆買いをしていて、どうやって爆買いする商品を決めているのか、ということに尽きるでしょう。「誰? 中国人じゃないの?」と疑問に思う方、「そうそう、なんで売れているか分からない」と同意される方もいるかもしれません。ですが、本セミナーを聴けば一瞬で氷解することでしょう。
実は、爆買いをしている「観光客」はその内実が変わりつつあるのです。さらに重要な存在がソーシャルバイヤー。彼らが爆買いに大きく関わっています。ですから、爆買いの全体――爆買いカスタマージャーニーを知りさえすれば、明日から対策が可能になるのです。
西山さんは、村山さんと同じく国内の競合他社と観光客を取り合うのではなく、一致団結してアメリカや韓国、シンガポールなど他国と競わなければならないとおっしゃいます。また、ラッキーパンチは続かないので、やはり計画して売ることが重要だといいます。いったいどうすれば爆買いされる商品に選ばれるのでしょうか?
本セミナーには、ぜひメーカーや流通系企業のマーケティング・販促担当の方に参加いただければと思います。お話をうかがったときに拝見した資料のカスタマージャーニーマップは、爆買いに備えたい企業にとってはまさしく宝地図のようでした……!
最後に、中国のことは中国人に訊けばいい、という西山さんのメッセージを紹介します(ちなみに、西山さんがどれほど中国に慣れ親しんでいるかは、うっかり1時間遅く打ち合わせに来られたことからも明らかでしょう)。
「このセミナーの内容は、中国に詳しい日本のマーケターが語る中国人の日常です。マーケティングというのはターゲットの日常を知ることにありますからね。いろいろな中国人観光客対応セミナーがありますが、騙されたくなければ、本音を聞きたければ来てください。他社セミナーではなかなか伝えられないことも、ありのままお伝えしたいと思います」
MarkeZine特別企画 訪日外国人観光プロモーションセミナー
偶然ではなく、狙って売る戦略とは
◆日時
2015年10月2日(金) 13:00~17:30(12:30より受付開始)
◆場所
ベルサール神保町
東京都千代田区西神田3-2-1 住友不動産千代田ファーストビル南館
◆参加料
通常:16,200円(税込)
書籍付き:17,928円(税込) ※村山慶輔さん著『訪日外国人観光ビジネス入門講座』
◆プログラム
第1部 13:00~14:00
【外国人目線のインバウンド・マーケティング~集客のポイントを解き明かす~】
株式会社やまとごころ 代表取締役 村山慶輔さん
第2部 14:10~16:00
【中国人観光客向けプロモーション「日本で絶対買うべき製品」】
Find Japan株式会社 代表取締役社長 西山高志さん
第3部 16:10~17:30 パネルディスカッション
【「爆買い、越境EC、インバウンド戦略」から見えるインバウンドビジネス最新動向】
村山慶輔さん、西山高志さん、ゲスト
◆参加方法
ご応募はこちらから