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行動経済学をマンガで簡単に理解/事例から学ぶBtoBマーケティング【年末おすすめ書籍】

 本記事では編集部員が年末読むのにおすすめの書籍を紹介。今回はマンガで行動経済学を理解できる1冊、BtoBデジタルマーケティングを推進するのに必要なことが理解できる1冊を紹介します。

行動経済学をマンガでわかりやすく理解

 最初にご紹介するのは、雑誌『BRUTUS』の人気マンガ連載を書籍化した『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』です。まず、行動経済学とは何か、同書のそでに書いてある言葉を借りたいと思います。

 行動経済学とは、従来の経済学では説明しきれない人間の経済行動を人間の心理という視点から解明しようという新しい経済学です。

 たとえば、アンダーマイニング効果やプラセボ効果(プラシーボ)、フレーミング効果などがテーマとして挙げられます。これらのテーマ、なんとなく聞いたことあるような気がするけど、詳しい意味を理解していないというのが私の読む前の状態でした。

『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 原作:佐藤雅彦、菅俊一、画:高橋秀明 1,500円+税 マガジンハウス
『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』
原作:佐藤雅彦、菅俊一、画:高橋秀明 1,500円+税 マガジンハウス

 そんな私でも同書を読むと、各テーマを簡単に理解することができました。各回読み切りで23のテーマをマンガでわかりやすく解説しているので、気になる言葉の意味を知るためにその部分だけ読むこともできます。マーケティングに関わる話が多く、ヒントの得られる内容となっており、マンガとしてもクスっと笑える一冊となっております。

 年末は予定がいっぱいで時間はないけど、何かマーケティングに関わることを勉強したい、といった方は娯楽も兼ねて同書を読んでみてはいかがでしょうか。

BtoBマーケティングを7つの事例から深く学ぶ

 2冊目に紹介するのは『「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング』です。同書は、デジタルマーケティングの手法をうまく活用していかにBtoBマーケティングを推進していくかが、事例とともに解説されています。

『「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング 』 著者:中田義将 1,500円+税 幻冬舎
『「分析」で成果を最大化する BtoBビジネスのデジタルマーケティング 』
著者:中田義将 1,500円+税 幻冬舎

 同書のポイントは、事例といってもただの成功事例ではなく、BtoBデジタルマーケティングを行う上でつまずきやすい以下の3つの課題を解決している事例を紹介している点です。

1.自社サイトへの検索流入が少ない

2.各見込み客に合わせた対応(One to One対応)ができていない

3.データ分析がうまくいっていない

 1番目の課題に関しては、SEMやサイト改善、バナー広告などの手段をうまく活用した事例。2番目の課題に対しては、コンテンツマーケティングやマーケティングオートメーション、リマーケティングなどを活用した事例。3番目に関しては、成功要因を明確にするための分析、成功要因に関係ない費用を下げ、適切な予算配分を行うための分析に関する事例となっています。

 また事例の中に出てくる手法に関しても、事細かに解説されています。コンテンツマーケティング一つをとっても、どのように用意するコンテンツを決めて、制作し、評価して改善するのかまで考えなければなりませんが、そのプロセスが具体的に書かれているのです。

 さらに、各事例で企業が抱えていた課題や目指していた方向性も書いてあるので、自社の持つ課題と近い事例をまずはマネしてみるという読み方もできると思います。

 BtoB向けにビジネスを展開している企業のマーケティング担当者の方はもちろん、営業部門の方も読むことでBtoBデジタルマーケティングの重要性が理解できる内容となっています。同書を年末にじっくり読んで自社の現状と比較して、マネできるところは新年からマネしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/22 07:00 https://markezine.jp/article/detail/27698

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