大日本印刷(以下、DNP)は、ソネット・メディア・ネットワークス(以下、SMN)が提供するDSP「Logicad(ロジカド)」の広告枠買付・運用に関するパートナー契約を2018年12月に締結した。本契約によりDNPは、DNPグループの丸善ジュンク堂書店、ハイブリッド型総合書店hontoが保有する書籍分類、書誌データなどを活用したDNP独自のDSPの提供を開始する。
両社は、DNPのグループ書店が保有する、書籍購入を起点する行動データから導き出された生活者の興味・関心データと、SMNのビッグデータ処理技術やAI技術を掛け合わせることで、潜在的な生活者の需要と商品を高精度にマッチングする広告配信サービスを提供していく。
具体的には、丸善ジュンク堂書店が保有する書誌データ・書籍分類を活用するほか、ハイブリッド型総合書店hontoの通販ストア内のWebアクセスデータをSMNのAI「VALIS‐Engine(ヴァリス-エンジン)」で分析。潜在的に生活者が興味・関心を持つ広告をタイムリーに提供する。
たとえば、語学に関する書籍を閲覧している人は、海外旅行や留学に関心が高いといったデータから推奨する旅行商品やMBAスクールなどの広告を配信することで、生活者の顕在および潜在的な興味・関心を導きだすことができる。
DNPとSMNは、本サービスを通じて出版業界の広告分野の活性化を図ると共に、他業界への展開も進めていき、2021年度までに40社のサービス導入を目指している。今後は、「出版プライベートマーケットプレイス(PMP)」を構築することで、出版社の持つプレミアムなWebメディアの更なる収益化支援と、書店や生活者への需要喚起を図っていく。
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