ビジュアル検索ツールのPinterestは、月間利用者数が4億人を突破した。
国内では、Pinterest内での検索率が前年より2.5倍に増加。特に、今年第2四半期(4月~6月)は、25歳未満のユーザー数が25歳以上のユーザー数の2倍増えたという。このことから、利用率の伸びが最も著しいのはZ世代であることがわかった。さらに、男性ユーザー数も前年比で48%急増した。そこでPinterestは、4億人突破の要因となったZ世代や男性ユーザー、ミレニアル世代が同サービスで何について検索しているのかを調べた。
将来の計画と社会的利益のために利用するZ世代
昨年と比較して、Z世代(18~24歳)のPinterestユーザーは、自分の将来について考えるだけでなく、社会問題やインスピレーションを与える活動のアイデアを探す傾向も高いことがわかっている。
具体的には「ジェンダー平等」「メンタルヘルス」「ボディーポジティブのアイデア」などの検索数が増加。また「自己啓発」「ライフスキル」のような自己成長につながるワードも検索されている。
ポストコロナで男性ユーザーが急増
男性ユーザーは、暮らしのアイデアを求めてPinterestを活用する人が続出。昨年と比べて(※)「モジュラーキッチン(12倍)」「キッチン収納(7倍)」などのキッチンのアップグレードや、「メンズファッション・ストリートウェア(6倍近く)」「健康的なスキンケア(9倍)」といった外見のアップグレードなど、様々なアイデアを探している。
(※)2020年6月22日から2020年7月19日までの4週間に、男性が行った標準化された検索を前年同時期と比較して算出。
おうち時間を充実させるために活用するミレニアル世代
ミレニアル世代(25~44歳)も、昨年対比で36%増加した。外出自粛中、同世代のユーザーは、仕事に加えて家での様々な新しいタスクをこなすためにPinterestを有効活用していた。
さらに「ファミリーハウスプラン(10倍)」「庭のくつろぎスペース(34倍)」など、家が家族で過ごしやすい空間になるグッズを検索。自宅学習を余儀なくされた子どもを抱える方が増加したことを背景に「幼稚園児の算数ワークシート(28倍)」や「キッズオフィス(10倍)」など、自宅学習のアイデアも多く検索されている。
また、ミレニアル世代は外出自粛中もクリエイティブにファッションやメイクに関するアイデアを探しており、「ゴールドジュエリーファッション(111倍)」や「インナーヘアカラー(58倍)」などのキーワードも人気だ(※)。
(※)○○倍の数字は、2020年6月22日から7月19日の4週間に、ミレニアル世代(25~44歳)の正規化された検索を前年の同じ期間で比較して算出。
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