2021年が始まり、各社とも昨年の総括を踏まえた次年度の計画を立てる時期となりました。マーケティング業界を振り返れば、コロナショックの中にありながらも顧客理解やデータ活用で成果を上げる企業が増え、BtoBマーケティングが普及、さらにテレビCMのデジタル化に弾みがついた1年となりました。
MarkeZine編集部では、新年最初の定期誌『MarkeZine』第61号(2021年1月号)にて「2021年のマーケティング戦略」を特集。「徹底解説!2021年の注目領域」では顧客・社会との関係構築やSNS、D2C、BtoBなどの注目領域について有識者に解説していただいています。また、「キーパーソンに聞く次の一手」では32社のキーパーソンに2020年の振り返りと、2021年の展望について尋ねました。
定期誌『MarkeZine』とは?
定期誌『MarkeZine』は1年間の定期購読で、毎月1冊、トレンドテーマの特集を中心にマーケティング業界の潮流や識者が注目するトピックをお届けしています。
- 先進的な企業の経営判断を追体験できる
- 競合企業の事例やキーパーソンの考え方がわかる
- マーケターが実務で成果を出せるノウハウを学べる
特集1「徹底解説!2021年の注目領域」
解説:顧客・社会との関係構築│「状況は変わる」を前提に関係を築く
【本田事務所 本田哲也氏】
2020年は多くの企業にとって顧客との関係、社会との関係を深く考え直した1 年だった。先が見えない状況が続く中、エンゲージメントを深めていくために、必要な視点とは。
解説:データ活用│ECは販売チャネルから「市場創造の装置」へ
【アスクル 成松岳志氏】
多くの企業でECの需要増への対応が急務となった2020年。LOHACOを展開するアスクルでは、ECが果たすべき役割を「新しい市場の創造」と考え、さらなる取り組みを進めている。
解説:SNS│Instagramで育てた世界観をスマホの外にも広げたい
【grass 齊藤澪菜氏】
顧客接点としての重要度が高まるSNS。その世界観がデジタルの枠を超え、店舗や商品に反映されるケースが増えていくかもしれない。
解説:D2C│目指す姿は“自分に合うものをくれる会社”
【Sparty 坂口光氏】
フェーズの異なる2つのD2Cブランドを抱えるSparty。それぞれのマーケティング戦略と同社の目指す姿を明かした。
解説:BtoB│戦術不在のDXから脱却できるか
【シンフォニーマーケティング 庭山一郎氏】
DXを戦略の柱に据えるBtoB企業は近年増加していたが、その多くは戦術をともなわない「絵に描いた餅」だった。新型コロナを契機に、企業は真のDXを実現できるのか。
解説:テレビ│運用型のコンセプトでテレビCMの活用を後押し
【ADKマーケティング・ソリューションズ 亀井典明氏、ラクスル 田部正樹氏】
ADKマーケティング・ソリューションズとラクスルは、テレビCMに初挑戦する企業を後押しすべく手を結んだ。「運用」の概念の浸透とともに、統合マーケティングの強化を狙う。
特集2「キーパーソンに聞く次の一手」
特集ではさらにBtoBブランドやBtoCブランド、プラットフォーマーなど32社のキーパーソンに、2020年の振り返りと2021年に向けた意気込みをうかがっています。DXの推進、組織作り、顧客接点の強化など各社の課題と取り組みから、自社がどこに向かうべきかが見えてくるのではないでしょうか。
この他、本誌の巻頭インタビューではクラウド名刺管理サービスを運営するSansanの代表取締役社長・寺田親弘氏、新規事業開発室室長の林佑樹氏に、BtoBマーケティングの支援に乗り出した背景と今後の展望について尋ねました。