動画だからこそある表現の幅を活かす
──キャンペーンを振り返って、今後に活かしたいことを教えてください。
杉山:今回あらためて実感したことは、動画でお届けできる情報量の多さ、表現の幅広さです。たとえばトイレを訴求したいとき、動画なら壁や床なども含めたトイレ空間をお伝えできます。キッチンも、リビングなどの生活空間や過ごし方まで動きをともなって表現できますよね。今後も動画を活用して「生活のあらゆるシーンに介在するLIXIL」をお客様にご提案したいです。
また同じ動画でも、映画とテレビCMの作り方が違うように、目的に最適な制作の方法がありますよね。ヤフーさん、リチカさんとの取り組みで、動画広告では、まず仮説を立てて制作して配信し、最適なクリエイティブを見いだしていく方法もあると知ることができました。今後に活かしていきたいです。
大切なのは、高速で検証改善を回す「運用型クリエイティブ」の考え方
──今後の展望を教えてください。
杉山:LIXILでは「おうち時間を幸せに」のメッセージでテレビCMを実施しています。パーツ単位のリフォームだけでなく、お客様の日々の暮らしや生活をより豊かにする付加価値のある住まい作りのご支援をしたいと考えています。
そのためには単に商品を紹介するのではなく、暮らしのシーンや住む人の豊かな表情も交え、お客様のイメージが膨らむような情報発信が欠かせません。引き続き、ヤフーさん、リチカさんにご支援いただきながら、動画の活用シーンを広げ、自分たちで最適な動画広告の運用ができるようにしたいです。
吉村:LIXIL様のご支援はもちろんですが、ヤフーはメディアとしても動画クリエイティブ全体のクオリティを高めなければと考えます。たとえば、プロモーション内容がターゲットや媒体特性にあっているかなど、ヤフーユーザーのメリットも考えた上で、クライアント様のビジネスを最大化したいです。
妹尾:リチカでは、動画と静止画の両配信をしながら、クリエイティブの検証、改善のPDCAを高速で回していく、「運用型クリエイティブ」の考え方を大切にしています。「運用型クリエイティブ」を通じて、誰に何をどう伝えるのが良いかを磨き続けることが重要です。もちろん、これは目的、配信面によっても変わってきます。今後も、動画のみならず、マーケティング戦略全体を見ながら、キャンペーン目的、配信面、商材特性を掛け合わせた最適なクリエイティブ、およびその運用をご提案していきたいと思います。