エン・ジャパンの注力事業である「エンゲージ」とは
MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、ご経歴と現職の業務について教えていただけますでしょうか。
日野:エン・ジャパンの日野と申します。私は新卒でエン・ジャパンに入社し、最初の3年間はコピーライターとして求人広告制作に従事し、2016年に現在のブランド企画室に異動しました。エン転職をはじめとした各種サービスやコーポレートのブランド価値向上をミッションとし、テレビCM・OOHなどの企画制作、リサーチなどを担当しています。また、インハウスのクリエイティブチームのマネジメントも担っています。
MZ:エンゲージとは、どのようなサービスなのでしょうか。
日野:エンゲージは、全国の社員・アルバイト募集求人を掲載している求人メディアです。社員・アルバイト総合型サイトとしては、国内No.1の求人掲載企業数を誇ります。
着実に効果の出る認知施策として、運用型テレビCMに注目
MZ:今回、運用型テレビCMを検討されたきっかけを教えてください。
日野:エンゲージは、弊社が2022年に発表した中期経営計画において、HRテック領域の新ビジネスとして成長させていく投資事業に位置付けられています。当社の今後を担う事業として、目標もかなり高く設定しています。それだけに、マーケティングでも確実な成果を求められています。
デジタル広告にも積極的に投資をしていますが、それだけでは獲得量に限界があります。着実なビジネス成長を考える上で、テレビCMは必須だと考えています。認知獲得に優れたテレビCMで土台を作りながら、ユーザーを増やしていく戦略です。
テレビCMの中で確度が高い方法を探ると、クリエイティブに対してPDCAを回しながら着実に改善していける、運用型テレビCMが選択肢として挙がってきたのです。
MZ:たくさんのテレビCMを行っているエン・ジャパンさんですが、運用型テレビCMは今回が初めてだと伺っています。社内では戸惑いはありませんでしたか。
日野:当社もかなりデジタル広告への投資が増えています。「PDCAを回すのが普通」「効果がデータで見られる方が普通」という考えが浸透してきており、社内での反発はありませんでした。むしろフロントに立つ私たちの方が、今までと違うやり方に対して緊張感を持っていました。
MZ:ノバセルさんを選ばれたポイントを教えてください。
日野:運用型テレビCMといえば「ノバセルさんは第一人者」という認識がありました。
当社の社外取締役からの紹介や、ノバセル代表である田部さんのセミナーに参加したこと、タクシー広告でよく見かけていたことなどもあり、我々のマインドシェアにおいてノバセルさんの比率が高かったですね。