まずはアドテクノロジー周りの領域を整理しよう
アドテクノロジーを理解する第一歩として、まずはアドテクノロジーを含めた周辺領域を理解することから始めましょう。
というのも、変化のスピードが速いアドテクノロジー領域では、多くの言葉が生まれては消え、概念は変わらないのにトレンドが変わるたびに使う言葉が変わる場合があります。そのため、領域ごとの概念と用語の把握をしておくことが重要になってくるのです。
デジタルマーケティング
まずは最も大きな枠組みであるデジタルマーケティング領域です。マーケティング活動の中でデジタルなデータや施策を使う、デジタル領域の部分を指します。広告出稿だけの話ではなく、企業の宣伝/広告/広報/販促活動全てを含む、とても大きな領域になります。例えば企業が運営するFBページ、Twitterアカウントでの情報発信などもここに含まれます。
海外ではすでにデジタル上でのマーケティング活動が当たり前になりつつあるので、デジタルとあえて付けずマーケティングと総称される場合もあります。
インターネット広告(デジタルアドバタイジング)
デジタルマーケティングと合わせてデジタルアドバタイジングと呼ばれたり、オンライン・アドバタイジングと呼ばれたりもします。ここからがいわゆる広告領域全体になります。
アドテクノロジー
テクノロジーを活用した広告領域の事を指します。特に日本では、他の記事などを見る限りでもアドテクノロジー=Display広告領域としていることも多いですが、正確には「テクノロジーを駆使した広告」という定義です。つまり、Display広告に限らずテクノロジーを駆使した広告の領域全てのことを意味しています。
アドテクノロジー=Display広告の話しと思っている方も多いかもしれませんが、アドテクノロジーという場合はDisplay広告以外も含まれるということをぜひ覚えておいて下さい。
実際に、海外のWikipediaにあるadvertising_technology_companiesの項目にはDisplay広告以外の会社・サービスも多く含まれており、リスティング広告やそれに付随するサービス等もここに含まれます。
Display広告
ここがいわゆるアドテクノロジーの代表的存在となっている領域で、カオスマップ(正式名称:DISPLAY LUMAscape)で記載されている領域になります。