20代・30代ではスマホからのネット利用がPCを上回る
ニールセンは、スマートフォン視聴率および、PC版インターネット視聴率の2月データをもとにインターネットサービス利用のスマートフォンへのシフト状況を分析した。
全体の利用者数は、PCからが5237万人、スマートフォンから(アプリ利用とウェブサイト訪問を含む)が3874万人となり、スマートフォンのインターネットサービス利用者数はPCに対して74%の規模に拡大。20代や30代では、すでにスマートフォンからのインターネットサービス利用者数がPCを上回っており、20代では、PCからの利用者数の約2倍となっている。
カテゴリごとにみると、半数を超える8カテゴリで、スマートフォンからの利用者数がPCの利用者数を上回っている。各スクリーンからの利用者数が平均で100万人を超えるサイトでは、全403サイトのうち60%以上のサイトでスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を超えている。
楽天とAmazon、YouTubeとニコニコ動画の状況
カテゴリ別の動向を見ると、「オンラインモール」と「ビデオと映画」は、2月に入り、PCからの利用者数とスマートフォンからの利用者数がほぼ同数となっている。
各カテゴリのスマートフォンからの利用者数上位2サイトのトレンドを見ると、楽天市場は昨年の12月時点ですでにスマートフォンからの利用者が上回っていた。
その他のAmazonやYouTube、ニコニコ動画を運営するニワンゴでは、2月がスマートフォンからの利用者数がPCからの利用者数を上回る転換点となっている。
ニールセンのアナリストは、「100万人以上が利用するサイトの60%はスマートフォンへシフトしており、利用者の多いサイトほどスマートフォンシフトが進んでいることも重要なポイント。競合や、自社サービスと似たカテゴリの中でスマートフォンへのシフトに成功しているサービスの特徴や利用者属性といった情報は、自社サービスの改善を図る上で有益な情報となる」と分析している。
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