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キャラクターアカウントの担当者たちが語る!Twitter運用・活用のコツ【後編】

 Twitterでキャラクターアカウントを運営する4社による座談会。前編では各アカウントを運用する目的や狙い、ツイート内容について語りました。後編は各アカウントが抱える課題やその対策、そしてプロモーション施策がテーマ。一体どのような施策を行っているのでしょうか?

座談会に参加しているのは、左より株式会社コーセー 宣伝部 宣伝企画・PR課 小林祐樹氏
フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社(以下FHJ)シニアアカウント エグゼクティブ 井土裕介氏
ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン合同会社(以下JWT)アカウント・ディレクター 杉本洋平氏
株式会社サンリオ 執行役員 キャラクタークリエイション室長 奥村心雪氏
同社 メディア部 ジェネラルマネージャー 田口歩氏
左より株式会社コーセー 宣伝部 宣伝企画・PR課 小林祐樹氏、フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社(以下FHJ) シニア アカウント エグゼクティブ 井土裕介氏、ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン合同会社(以下JWT)アカウント・ディレクター 杉本洋平氏、株式会社サンリオ 執行役員 キャラクタークリエイション室長 奥村心雪氏、同社 メディア部 ジェネラルマネージャー 田口歩氏

制限の中でどうするか? 運用担当の苦労と対策

編集部:前半ではアカウント運用の目的などを伺いました。では、運用にあたって難しさを感じる場面や、工夫していることはありますか?

JWT杉本:サンリオさんにとってキャラクターの世界観を守ることが重要なように、ビッグリンカーンも完全に自由にキャラクター設定ができるわけではありません。リンカーンが実在する人物なので、イメージがある程度固まっているんです。それに、自治体を代表するキャラクターなので、その点の考慮も大切です。

 例えば、ゆるキャラの運動会に出場するとして、ビッグリンカーンが走るのはいいけど転ぶのはNGという決まりがあります。でもああいうイベントって、キャラクターのちょっとした失敗が可愛かったり面白かったりして、注目を集めることもあるんですよね。

コーセー小林:ツイートはすべて先方の許可が必要なんですか?

JWT杉本:イベント中のリアルタイムツイートは、比較的自由にやれています。でも、基本的なコンテンツカレンダーは、本国の承認をとっています。だから、Twitterのツイート内容にしても他のプロモーションにしても、本国にいろいろな案を出すんですが、日本と米国の感覚の違いもあり、ボツになることも多いんです。

 そのため運用が難しい側面はありますが、とにかくできるだけ多様な提案をしています。そして、本国と我々お互いの価値観や意図を擦り合せることが大切だと思っています。

FHJ井土:大統領という設定と州からの依頼で、リツイートに制限があることもハードルですね。でも、日本との外交も大きなテーマなので、他のキャラクターとも積極的に関わりたいと思っています。

サンリオ田口:井土さんが仰るとおり、Twitterの良さの一つアカウント間でのやりとりがあると思います。ですが、弊社では異なるキャラクター同士が同じタイムラインに出ることに関して保守的な部分があります。というのも、各キャラクターの世界観をとても大切にしているので、それらが不用意に混ざり合わないよう慎重に対処しなければなりません。それと、弊社の場合、ライセンス事業との兼ね合いなどビジネスサイドでの中立性にも配慮が必要になりますね。

避けて通れない属人化問題、その対策とは?

サンリオ奥村:これは運用上の悩みですが、キャラクターアカウントのツイートでは必ず絵か写真がつきます。かつ、世界観にこだわりがあるので、外注が難しいんです。すると属人化してしまい、担当が倒れるとキャラクターも倒れる、というリスクもあります。そこで、ある程度作り置きして運用するのですが、それだけだと面白くなくなるので、その時々の旬のものも取り入れて、変化をつけて、バランスよくやっていくというのがテーマになっています。

 ちなみに、スケジュールの立て方はアカウントの担当者ごとに違います。私は月次単位で用意しています。絵は既にあるものを使う場合もありますが、季節のイベントや急遽頼まれたものなどは描き起こすので、スケジュールがタイトになることもあります。

コーセー小林:属人化の問題は確かにありますね。SETSUKOは運用担当者をツイート内容で分けてます。キャンペーンやアド関係は代理店さんにお願いして、通常のツイートは社員が一人で行なっています。というと驚かれるんですけど、女性社員が多いので彼女たちの面白そうな行動を見つけてツイートできます。ですから、ネタには困らないですね。

 ただ、サンリオさんと同じく、普段の担当が一人だけというのはリスクです。なので、担当がいつ異動になっても継続できるようにSETSUKOの設定は履歴書のように細かく決めています。趣味とか年齢とか婚活中であるとか……。これはアドを担当している代理店にも共有しています。

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この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター
出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/07/09 18:48 https://markezine.jp/article/detail/21109

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