ビービットは、2017年4月より提供しているクラウドサービス「ユーザグラム」のリブランディングを発表した。
ビービットは、2018年7月にAI&ビッグデータ解析ベンチャーのトライディアを買収。データ解析基盤を強化し、データ活用の課題を抱える企業の支援を目指している。
今回同社は、デジタル行動観察ツールとして提供していた「ユーザグラム」を「USERGRAM(ユーザグラム)」とアルファベット表記に改め、「モーメント分析クラウド」としてリブランディング。2018年10月中を目処に、よりモーメントの把握・分析に特化したUI刷新や機能実装を進めていく。これによって、UXグロースハックの加速や、顧客中心のマーケティング活動に貢献する。
新たに追加される予定の「AI suggest機能」では、コンバージョンへの貢献度をページや流入元ごとにAIが判定し可視化。モーメントデータからでは改善の示唆が得られない場合に、分析の手がかりを提供する。
また、「観察ユーザAIレコメンド機能」では、行動の特徴を基準としたユーザ群の抽出や、類似行動ユーザのレコメンドをAIで行う。一定の傾向をベースにするため、ユーザのモーメントを推測しやすくなり、UX改善のヒントを効率的に得ることができる。
その他、閲覧数や流入数の多いページ、またユーザ遷移の多い流入元を一覧で表示する「ボリュームゾーン分析機能」も実装予定だ。同機能では、各ページの流入元に加え、ページ単位の訪問者数とコンバージョンの相関関係を可視化。これによって、影響力が大きいと類推されるページや流入元を経由してコンバージョンしたユーザの行動の詳細を確認し、成果につながりやすいモーメントを把握できるようになる。
さらに、「ディスカッション機能」では、気になるモーメントデータに対してコメントを残すことでチーム内のコミュニケーションを活性化。ユーザに関するインサイトを共有することでUXを意識した企画が立案でき、ビジネス成果の向上が期待できる。
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