ディー・エヌ・エーは、MaaS(Mobility as a Service)分野の技術開発を行う横断組織「モビリティインテリジェンス開発部」を、同社のオートモーティブ事業本部内に発足した。
オートモーティブ事業本部は、ネットとAIの力で日本の交通システムにイノベーションを起こし、交通システム不全を解決するという目的で、2015年6月に発足。現在は、タクシー配車アプリ「タクベル」、日産自動車との無人運転車両を活用した交通サービス「Easy Ride」、個人間カーシェアサービス「Anyca」、完全自動運転車両による交通サービス「ロボットシャトル」などを展開している。
モビリティインテリジェンス開発部は、これらの各サービスを横断して、技術開発を行う組織だ。特化する領域は、交通需要予測、走行経路の最適化などのアルゴリズム領域や、地図データや位置情報ビッグデータの分析基盤といったクラウド領域など。AI、クラウド、ITS分野での専門性の高いエンジニアが、一つの組織として開発を行うことにより、相互に関連する技術課題を迅速かつ低コストで解決する。
これにより、各サービス共通で使用できる、交通不全の解消に必要な移動最適化機能を提供するのが狙いだ。なお、同社はこの機能を、モビリティインテリジェンスと定義している。
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