SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2020 Spring(AD)

“一般的な人”の行動や考えってどんなもの? 消費者の本音を探るLINEリサーチの特性

今日明日の生活に直接役立つ意識調査

 これだけ広く国内で使われているLINEで調査を行う意義について、地福氏は「日常の生活インフラを通じて、調査を行うことにある」と話す。かつての電話やテレビと同じように、普通に生活に馴染んでいるメディアを通じて意識調査や行動調査を行うことで、「生の声」を聞くことができるという意味だ。

 LINEでは現在、CSRの観点から世界中で対応策が課題となっている新型コロナウイルスに関する国内の意識調査を行っている。これまで2020年2月5日に第1回目、同月19日に第2回目、3月2日第3回目の調査を実施。どんなことが心配で、どのくらい混乱しているのか、フェイクニュースやデマ情報をどの程度認識しているかなどを聞いている。

 回答者数は約5,000名、毎回新しいサンプルで調査を行い、リアルな声を拾い上げてきた。地福氏は講演内で調査の一部を紹介した。

 初回の調査では、新型コロナウイルスに関し、最も心配な点は「いつ流行が落ち着くかわからないこと」と答えた人が60%以上と最も高かったが、3月2日時点では「悪質なフェイクニュースやデマ情報が出回っていること」との回答が急増。フェイクニュースやデマ情報に気づいているユーザーが多いことがわかった。

 また、「情報に踊らされず、みんな冷静に対応してほしい(68%)」という声や、通常営業をしている/していない企業に対する理解も高かったことから、地福氏は「多くの人は冷静かつ穏やかに事態を受け止めているようです」と話した。

矛盾もある生き生きとした消費者の本音

 こうして見てきた通り、大規模なコミュニケーションインフラを使うことで、より広範囲な生活者に迅速に接触することができる。最後に地福氏は、「非常にスタティックで長期間におよぶ従来の調査方法から、リアルタイムかつ大規模に、時には矛盾をはらみながらも生き生きとした消費者の本音を探ることができる新たな調査方法に、可能性を感じています」とLINEリサーチの魅力を強調。

 誰もが普通に使っているツールを使うことで、調査という手段が、質的にも量的にも、そしてリアルタイム性という時間軸でも大きく変化しつつある。今後、どのような形でLINEリサーチが生かされていくか、注目したい。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2020 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/04/14 11:00 https://markezine.jp/article/detail/33060

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング