日本マーケティング学会は10月13日、第7回「日本マーケティング本 大賞2024」の受賞書籍を発表した。
「日本マーケティング本 大賞」は、マーケティング理論や実践の普及を目的とした取り組みで、2018年度より毎年実施されている。1年間に日本で出版されたマーケティング書籍(翻訳本を除く)を対象に、日本マーケティング学会の会員が投票を行い書籍を選出している。
大賞は、吉田満梨氏と中村龍太氏による『エフェクチュエーション:優れた起業家が実践する「5つの原則」』(ダイヤモンド社)。起業家の行動原理を、初学者も含めて日本に広く伝えたことが推薦理由に挙げられた。
準大賞は、恩藏直人氏と坂下玄哲氏が編著した『マーケティングの力:最重要概念・理論枠組み集』(有斐閣)。推薦理由には、現代マーケティングの全貌を網羅した理論集であることが挙げられた。
他ノミネート作品
- 『消費者行動の新しい分析視点:逐次選択時の購買意思決定とマーケティング』赤松直樹(著)、千倉書房
- 『消費文化理論から見るブランドと社会』吉村純一(編著)、中央経済社
- 『戦略ごっこ:マーケティング以前の問題』芹澤連(著)、日経BP
- 『デジタル時代のブランド戦略』田中洋(編)、有斐閣
- 『日本発グローバル・ラグジュアリー・ブランド:明治~戦前昭和のミキモトのグローバル・マーケティング史』杉林弘仁(著)、碩学舎
- 『儲けの科学:The B2B Marketing』庭山一郎(著)、日経BP
- 『ユーザー発案者効果:ユーザー創造製品のマーケティング・コミュニケーション戦略』岡田庄生(著)、碩学舎
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