日本マーケティング協会は、マーケティング定義 制作委員会を設立し、34年ぶりにマーケティングの定義を刷新したことを発表した。
同委員会は、同協会の理事長である恩藏直人教授が委員長を務め、他委員として、日用品メーカー・重厚長大メーカー、サービス業界から5人、東西の大学からマーケティングの研究者5人の計11人の委員から構成されるもの。日本の社会、企業、顧客の状況に鑑みて「マーケティングの定義に盛り込むべき視点」を複数回にわたり議論を行った。
その結果、委員に共通するキーワードとして「企業と顧客の価値共創」「ステークホルダーとの関係性の構築」「社会課題の解決」「持続的成長」などが挙げられたため、それらを基に日本独自の定義を推敲した。
実際に同委員会が新たに策定したマーケティングの定義は次の通り。
(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。
注 1)主体は企業のみならず、個人や非営利組織等がなり得る。
注 2)関係性の醸成には、新たな価値創造のプロセスも含まれている。
注 3)構想にはイニシアチブがイメージされており、戦略・仕組み・活動を含んでいる。
【関連記事】
・パーソルマーケティングとアライドアーキテクツ、SNSを活用した店舗集客支援サービスの提供を開始
・明治大学とクロスマーケティング、共同研究を発表 ラベルレスペットボトルの消費者価値への貢献を実証
・オトナル、音声マーケティング特化のウェブメディアを公開 ニュースやインタビューコンテンツを提供
・ネオマーケティング、インクルーシブマーケティングの研究と実践を行う「IMラボ」設立
・PLAN-B、BtoB事業者向けマーケティング支援サービスの提供を開始 フェーズごとの支援が可能