“睡眠課題の解決”からスタートした、ナイトウェルネスブランド「BARTH」
MarkeZine:本日は、ナイトウェルネスブランド「BARTH(バース)」の成長の変遷について伺っていきます。まずは、BARTHのブランドコンセプトやフィロソフィーについて教えてください。
坪井:BARTHは「なりたいジブンは、夜につくる。」というコンセプトで展開しているブランドです。夜の生活習慣、特に入浴を中心としたルーティンに「プラスワン」の要素を加えることで、夜の時間を充実させることを提案しています。それが翌日、翌々日と続くことで、日々の暮らしが豊かになっていくという考えです。

MarkeZine:現在はフェイスマスクやボディソープ、ボディクリーム、ボディスクラブ、ディフューザーまでラインナップを拡充されていますが、ブランドのローンチ時からBARTHを代表する商品と言えば重炭酸入浴剤ですよね。はじめは「入浴×睡眠」のキーワードで、ブランドを展開されていました。

坪井:はい、ブランドのフィロソフィーは大きく変えていないのですが、当初は「睡眠」にフォーカスしていました。その背景には、ブランドが立ち上がった2017年当時、「睡眠負債」という言葉が社会で注目され始めたことがあります。生活者のニーズも踏まえ、睡眠課題の改善から入った形です。
ブランド開発時は、実は、寝具など入浴剤以外の様々なアプローチも模索していました。そんな中、「実はお風呂が睡眠に大事なのではないか」という着眼点から重炭酸の技術に出合い、BARTHの重炭酸入浴剤が生まれました。
ビジネスパーソンをターゲットに「睡眠×入浴」を啓蒙
MarkeZine:BARTHに追随する形で、最近は様々な企業が重炭酸の入浴剤を展開しています。肌感ですが「よい睡眠には入浴習慣が大切」という認識も広がっている印象です。とはいえ、「入浴×睡眠」の啓蒙からスタートし、BARTHのPRに繋げていくのは、なかなか難しかったのではないでしょうか。
坪井:言葉として「睡眠負債」が話題になるなど、睡眠への注目度は高まっていましたが、実際にどうやって睡眠を良くしていけばいいのかわからない、という実態があったことは確かです。また、忙しい日々の中で、睡眠に向き合うきっかけを持つこと自体が難しいと感じている人も多かったのではと思います。
そうした中でムーブメントを起こすために、まずは睡眠に関心が高そうな経営者の方やビジネスパーソン、いわゆる意識高めの層にターゲットを絞り、「睡眠投資」というキーワードでコミュニケーションをすることにしました。
近年、ビジネス系の情報を発信するインフルエンサーや、社長業をしながらインフルエンサーとして活躍されている方が増えていますよね。実際、そういったインフルエンサーの口コミから、ブランドが徐々に広がっていきました。