DearOneは「リテールメディア動向レポート~ARUTANA Lab Vol.2~」を公開した。本レポートは、小売店舗の公式アプリを週1回以上利用するユーザー483名を対象に実施した調査結果をまとめたものだ。

小売店舗の公式アプリ、どんなタイミングで利用されている?
約72%のユーザーがレジでアプリを開く一方で、店内でアプリを開くユーザーの約71%が、「棚の前」などでもアプリを利用していることが明らかに。小売店舗のアプリが単なる会員証や決済・割引ツールではなく、「どの商品を買うか?」という購買の意思決定に関与していることがわかった。

アプリでの情報は「自宅」で受け取りたいユーザーが多数
また、ユーザーが情報の受け取りを希望する場所は、「自宅」が44%でトップに。多くのリテールメディア施策は「店に来てから」の販促に偏りがちだが、実際の購買行動は「自宅での計画(認知・興味)」と「店内での実行(購買)」に分断されており、この間をつなぐ施策の重要性が示唆されている。

アプリの情報をきっかけに過半数がブランドスイッチを経験
52.6%のユーザーが、アプリの情報をきっかけに「いつもと違うブランドや商品」を購入した経験があった。クーポンだけでなく、「商品の魅力紹介」などのコンテンツも要因となるようだ。メーカーや小売は、顧客文脈に即した情報設計が求められる。

【調査概要】
・調査設計:全国4,000名の20歳以上の男女にスクリーニング調査を実施し、以下の条件を満たすユーザーを調査対象として抽出
・調査対象者:小売店舗(スーパー・ドラッグストア・コンビニなど)公式アプリを週1回以上利用するユーザー
・期間:2025年9月8~10日
・方法:インターネットリサーチ
・有効回答数:483名
・調査企画実施:DearOne
