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第114号(2025年6月 最終号)
特集「未来を創る、企業の挑戦」

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【特集】ストレスフルな社会で高まる“セルフケア”のニーズ、注目のブランドを取材

グルーミングとスキンケアをつなぎ、ビューティーで人々にワクワク感を与えるシック・ジャパンの挑戦とは?

 男性も美容に気を遣う方が増えてきたこの数年、美しさは他者へのアピールだけでなく、自分を癒すものに変化してきているのではないでしょうか。そんな中、男性の身だしなみであるひげ剃り(シェービング)を、ワクワク感と幸せを与えるビューティグルーミングに発展させる試みを進めているのがシック・ジャパンです。同社のビジョンを体現するトータル・グルーミングケアブランド「progista」をスタートさせた狙いや、取り組みをうかがいました。

ビジョン・パーパスを体現する「progista」

MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめにシック・ジャパンの事業全体における「progista」プロジェクトの役割や立ち位置を教えてください。

疋田:progistaはシック・ジャパンのビジョン「日本で最も革新的なビューティグルーミングカンパニーを目指す」および、パーパスである「ビューティグルーミングを通して一人でも多くのお客様にワクワク感と幸せを感じて頂ける毎日を届ける」を体現するブランドです。

シック・ジャパン株式会社 マーケティング本部長 疋田 智彦氏
シック・ジャパン株式会社 マーケティング本部長 疋田 智彦氏

 当社は約30年、日本でシェービング市場シェアNo.1を貫いてきました。そして、私達は長らく自社をシェービングカンパニーであると定義してきました。しかし、身だしなみを整えるシェービングは大切なことですが、それだけでは、お客様にわくわく感を伝えられないと考えました。グルーミングを通して人の気持ちをも変えたいという思いから、カミソリやシェービングの知見と男性市場の優位性にビューティー要素を追加し、もっと多くの方にワクワクを届けられる「最も革新的なビューティグルーミングカンパニーを目指そう」と2022年8月に舵を切りました。

 ビューティーは見た目だけでなく内面も変える力があると考えています。シェービング前後の肌ケアに加え、ボディケアにもカテゴリーを広げ、男性にもっとビューティーを楽しんでいただくための会社として、シェービングを起点としたスキンケアのラインナップ商品やルーティーンを提案しようとprogistaプロジェクトが始まったのです。

各ステップを踏むことで効果をしっかり感じてもらう

MZ:では、改めてprogistaをご紹介いただけますか。

ファーマノフスキー:progistaは男性用トータル・グルーミングケアブランドです。ラインナップは、シェーバー(ホルダー)、シェービングフォーム、フェイスウォッシュ、スキンブースター(美容液)、コスメティックウォーター(化粧水)、ミルキーローション(乳液)です。日々のシェービングという行為を、スキンケアのスタート地点と捉えたまったく新しい発想から生まれた、シェービングから始まるスキンケアを提案するブランドです。

progistaの商品群

MZ:最近はタイパ重視など、手数を減らしたいニーズもある中で、あえてケアを重ねるブランドを出した狙いはどこですか。

ファーマノフスキー:オールインワンには手軽さのメリットがありますが、それでは補えない良さがステップケアにはあります。カミソリ負けを防ぐシェービング剤、シェービング後にしっかりと鎮静させる薬用美容液、潤いを満たしながら蓋を閉じる乳液など、シェービングをするスキンケア意識の高い男性にステップごとの効果を実感していただこうと、このラインナップを揃えています。

MZ:名前にも意味が込められているのですか?

疋田:はい。progistaという名前は、「Professional」と「Logist(研究者)」を掛け合わせた造語です。Schickがずっとこだわってきたロジカルな考え方と、シェーバー(カミソリ)のプロフェッショナルであるというメッセージを盛り込んでいます。

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シェービングとスキンケアを「別もの」から「一連の流れ」へ

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/22 09:30 https://markezine.jp/article/detail/49325

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