CESに行く前の「必須確認項目」をお伝えします
例年1月初旬に開催される、世界最大規模のテック見本市「CES(シー・イー・エス)」(ラスベガス)が近づいてきました。「セス」と呼ぶ方も多いですが、公式な呼称は「シー・イー・エス」です。
さて、海外出張の際、空港での入国審査で税関の方によく聞かれる質問があります。
「What’s the purpose of your visit?(今回の訪問の目的は何ですか?)」
CESに出張される皆さんにとって、今回の訪問の目的は何でしょうか?
筆者はCESには過去数回の出張と視察経験がありますが、日本から視察の傾向を見ると、出張者にとっては「視察」「研修」、出展社にとっては、「新規開拓」「事業提携先との交渉」「テストマーケティング」が主な目的だったのではないかと思います。
しかし、現地の会場の雰囲気は熱気に溢れ、ガチの「交渉の場」となっています。日本からの参加者は年始の気分が抜け切れていない一方で、各国から出展してくる企業は1月2日からトップギアに入っており、トップセールスを展開してきます(実際、自社のブースに立ち寄ってくださいという告知PRが、1月2日からメールやSNSでどんどん流れてきます)。
この記事を読まれた方には、ぜひ「学ぶだけの視察」ではなく、「マネタイズを目的とした出張」を意識していただきたい――ということで、今回のコラムは、CES出張・出展にあたり、現地でより多くの交渉・商談・訪問をできるよう11~12月に準備をしっかり行いましょう!という趣旨の内容となっています。
~CESは実務として成果を持ち帰る場~
・CESは会社の代表として、学びやヒントを持ち帰り、次の一歩につなげる場である
・次の事業、次の顧客、次の市場のために、会社を代表して参加するために行く場である
・自身の業務に役立つ「具体的なテーマ」「異業種との出合いから得られるヒント」「新たな提携の可能性」など、視察の視点を明確にしておくべきである
