2025年は、生成AIの急速な普及がマーケティングの前提を大きく塗り替えた1年でした。ビジネスの最前線では「効率化」のその先にある、AIエージェント時代の戦略や、人間にしか生み出せない「価値」の本質が問われ始めています。また、Z世代を中心とした価値観の多様化はさらに進み、従来のマーケティング手法が通用しない「マス不在」の難しさとおもしろさが浮き彫りになりました。
MarkeZine編集部では、2025年に掲載した記事を独自に点数付けし、ランキング化しました。本稿では、その上位20位を発表します。読者の皆様が今、何に注目し、どのような未来を見据えているのか。人気記事から業界の変遷を読み解いていきましょう。
1~10位「生成AIとの共存」と「次世代の体験設計」
1位は、NECパーソナルコンピュータがYouTube番組『Nontitle』を通じて挑んだZ世代向けPC開発の舞台裏。従来のメーカー発想を超えたプロジェクトの進め方が、多くの読者の関心を集めました。
2位には、マーケターが直面する本質的な課題に切り込んだ論考記事がランクイン。「耳の痛い話」から目を背けずに考える姿勢が、多くの現役マーケターの共感を呼んでいます。
3位は、若者とお酒の関係性を軸に、現代の「体験デザイン」を深掘りした記事。多様化するZ世代のインサイトをどう捉えるべきか、具体的なヒントが示されています。
続く4位から10位は、2025年の予測やAIエージェント、生成AI時代のキャリア論など、テクノロジーの進化に伴う「業界の再定義」に関するトピックが並びました。
4位 【業界人間ベム】2025年・広告マーケティング業界7つの予測
5位 【驚愕】ここまで変わるのか。アクセンチュアに聞く「AIエージェント時代のマーケティング」
6位 「労働力としてのマーケターはもういらない。」すがけんさんに聞く、生成AI時代にマーケターが生き残る術
7位 日本のBtoBマーケティングに足りない機能とは 「売上」と同時に考えたい「価値」の話
8位 イオングループDX推進の要「iAEON」 ID統合で実現する「イオン生活圏」とパーソナライズ戦略
11~20位「個のスキル」と「価値創造の源泉」に注目
11位以降は、マーケター個人のキャリア形成や組織論、そして最新のトレンド予測がランクイン。タイミー×TENTIALといった新市場開拓、アサヒビールの新商品開発など、価値創造に必要なインサイトの読み解きに関する知見も支持されています。
11位 マーケターはいても「価値創造人材」は少ない?元資生堂・北原氏がたどり着いた「最高のチーム」の作り方
12位 デジタル広告・組織コンサルの大手2社と業務提携を発表、直後の代表・三浦氏に聞く「GOのこれから」
13位 マーケティング戦略は「現状分析」が8割。リクルート時代の“しくじり”で学んだ、戦略を考える5ステップ
14位 「30歳までに専門性を」リクルートから独立・起業した金井氏に聞く、マーケターの戦略的なキャリア形成術
15位 タイミー×TENTIALに学ぶカテゴリー戦略 “No.1になれる新たな市場”をどう作り、広げるか?
16位 【デジタルマーケティングトレンド 2025】押さえておきたい7つの潮流とブランド事例
17位 CanvaがAIにより大幅アップデート!「Visual Suite 2.0」が起こす、デザイン革命
18位 SNSから予測!2025秋美容トレンド 綺麗に“なれる”より“いられる”、単品バズから「レシピ化」へ
2025年のランキングを振り返ると、AIという強力な武器を得たことで、逆に「人間ならではのインサイト」や「戦略的思考」の価値が再認識された1年だったと言えるでしょう。2026年に向けた戦略をアップデートするために、ぜひ年末年始にこれらの人気記事を読み返してみてください。
