2026年は、冬季五輪、WBC、サッカーW杯、さらに国内ではアジア大会と、世界的なスポーツイベントが集中する。スポーツファンにはたまらない1年になりそうだ。 本記事では、日本人のスポーツ関心度とファン化のプロセスを、定量・定性の両面から徹底分析した。1万人規模の調査で見えた「市場の実態」と、熱狂的なJリーグサポーターへの深層インタビューから浮かび上がった「コアファンへの共通ルート」。そこには、ファンベースを拡大するための明確なヒントが隠されていた。
日本人のスポーツ関心度TOP10:野球・サッカーに続く「第三極」は?
日本全国(15~69歳、n=10,388)を対象にしたインテージの大規模調査によると、日常的にスポーツに関心を寄せる人は55%存在する。つまり、日本人の半数以上が日常生活の中でスポーツに関心を持っていることになる。
関心の対象となるスポーツTOP10は次の通りである。
1位 野球、2位 サッカー、3位 バレーボール、4位 相撲、5位 フィギュアスケート、
6位 ラグビー、7位 卓球、8位 バスケットボール、9位 テニス、10位 ゴルフ
性別・年代による特徴も明確である。男性は全体的にスポーツへの関心が高く、特に50歳以上の男性は野球・サッカーに加え、相撲、ラグビー、ゴルフに関心を寄せる。一方で、バレーボールやフィギュアスケートは男性よりも女性が関心を寄せるスポーツである。
データ:インテージWEB定量調査 全国10,388人(15~69歳) 人口構成に合わせて補正
調査実施:2025年9月
(クリックすると拡大します)
現地観戦のリアル:若年層の熱気とスタジアムへ足を運ぶ「頻度」の壁
現地観戦の実態は、直近1年間で2割の人がスタジアムや競技場に足を運んでいる。観戦スポーツの内訳を見ると、1位は野球(13%)、2位はサッカー(5%)であり、それ以外のスポーツは2%未満にとどまる。日本全体で見ると、現地観戦のマーケットが大きいのは、まだまだ野球とサッカーの2つと言える。現時点では野球とサッカーに及ばないが、バスケットボールとバレーボールは若年層の観戦者比率が高く、今後伸長する可能性は十分ある。バスケットボールはBリーグ、バレーボールはSVリーグとそれぞれプロリーグも発足している。日頃のスポーツニュースやSNS上のコミュニティなどからもバスケットボールとバレーボールの人気が高まっている印象を受ける。
直近1年間の現地観戦者を性年代別で見ると、若年男性の比率が高いことがわかる。日頃からスポーツに関心を寄せる若年男性層が積極的に現地観戦にも行っている様子がうかがえる。
データ:インテージWEB定量調査 全国10,388人(15~69歳) 人口構成に合わせて補正
調査実施:2025年9月
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現地観戦経験者の行動を追いかけると、家族や友人・同僚と何となく1回行っただけで終わるケースも多い。もちろん「0回」を「1回」にする意義は大きく、同時に大きなエネルギーを要するが、そういった中で、年間に何度もスタジアムに足を運ぶ層が存在する。
彼らは何がきっかけで、どのようなプロセスをたどってコアファンになったのだろうか。今回は、特定のJリーグクラブを応援する若年男性3名にインタビューを行った。いずれも日々応援するクラブの動向をネットやSNSで追いかけ、年何回もスタジアムに足を運ぶ熱いファンである。
ここからは、彼らに実施した「コグニティブ・インタビュー」の結果を基に、ファン化のプロセスを分析する。
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中川 大輔(ナカガワ ダイスケ)
株式会社インテージ マーケティングパートナー第2本部 企画営業2部
2017年インテージに入社。家電業界を中心に耐久財メーカーのリサーチを支援。現在は、スポーツ・サービス・流通業界のリサーチを担当。専門統計調査士。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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