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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

BEST OF MARKETING AWARD 2026

マーケティング組織立ち上げ1年でグループ売上100億円突破。Relicの王道BtoBマーケティング

 既存市場から新たな一歩を踏み出し、数兆円規模の巨大市場へ。「新規事業の共創」を事業として展開するRelicは、本格的なマーケティング組織の発足からわずか1年でYoY130%以上の成長をけん引し、グループ売上100億円突破へ導いた。成功の鍵は、奇策に頼らず「組織・仕組み・戦術」のすべてにおいてBtoBマーケティングの王道を徹底したことにある。経営が直接コミットし、サイロ化されたデータを統合することで実現した、再現性ある成長基盤の構築プロセスとは。

引き合い中心からの脱却と数兆円市場への挑戦

  本記事では、MarkeZine編集部が主催するマーケティングアワード「BEST OF MARKETING AWARD 2026」において、BtoB部門にノミネートされた株式会社Relicの事例を紹介する。

 「新規事業の共創」という属人的になりやすい領域で、創業以来「需要過多」の状態を維持してきたRelic。同社は、新規事業開発に特化したSaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、スタートアップへの投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」を展開し、5,000社を超える多様なパートナー企業とともに、新規事業開発・イノベーション創出の実績を持つ。

 しかし、その成長の原動力は高い顧客満足度に裏打ちされた「引き合い」や「紹介」などの「深耕営業」が中心となっており、マーケティングによる能動的な市場開拓には課題を抱えていた

 「従来の弊社のメイン市場では国内トップシェアだが、数兆円規模の大手総合ファームや大手SIerがひしめく市場で戦うには、深耕営業では限界がある」。マーケティング責任者の武内氏は、当時の危機感をそう振り返る。

左から、Relic コーポレートコミュニケーション部長の武内康範氏、取締役COO 兼 CMOの倉田 丈寛氏
左から、Relic コーポレートコミュニケーション部 部長の武内 康範氏、Relicホールディングス 取締役 CMOの倉田 丈寛氏

 認知度調査では、既存顧客の推奨意向は高いものの、市場全体における純粋想起はかなり低い状態だったそうだ。高い提供価値を持ちながら、実力が認知されていない状態。さらに内部では、事業の多角化により顧客データや財務指標が事業部ごとにサイロ化し、クロスセルの機会を構造的に損失していた。

 この「認知の壁」と「データの分断」を打破すべく、同社は経営直轄による全社的なマーケティング改革へと舵を切った。

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組織・仕組み・戦術を貫く「三位一体」の改革

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2026/02/17 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50332

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