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MarkeZine Day 2026 Spring

ソーシャルから見るトレンド・ムーブメント

2026年はスポーツイヤー!企業アカウントがトレンドモーメントに乗るには?

 リアルタイムで話題が盛り上がるイベントは、SNS担当をはじめ企業も注目すべきモーメントです。ソーシャルリスニングを得意とするTBWA HAKUHODOの65dB TOKYOが2026年に行われるイベントを整理。過去の類似イベントに紐づくトレンドモーメントを分析、話題のタイミングに合わせて企業が行うべきポイントを解説します。

2026年の主要なイベント/過去事例から紐解く盛り上がりのポイントとは?

 2026年が始まり少し経ちましたが、年末年始は、M-1グランプリや紅白歌合戦、箱根駅伝などリアルタイムで話題が盛り上がるイベントが多く存在しました。こうしたイベントに合わせたSNS投稿は話題化につながりやすく、企業にとっても注視すべきモーメントであると改めて感じます。

 しかし、リアルタイムで瞬時に発信できる環境を整えることはなかなか難しいのが現状ではないでしょうか。投稿文や画像を用意し、承認フローを待つとタイミングを逃してしまうことも多く、どうしてもタイムラグが生まれてしまいます。

 2026年の主なイベント話題をこのタイミングで把握し、対応時のポイントをまとめることで、こうしたトレンド性の強いモーメントへの準備ができるようにしましょう。

 まず、2026年の主なイベント一覧はこちらです(図1)。

【図表1】2026年の主なイベント
【図表1】2026年の主なイベント

 スポーツに関する話題が特に多いことがわかります。冬季オリンピックやFIFA ワールドカップについては盛り上がりのイメージがつく人も多いのではないでしょうか。

 では具体的にこうしたスポーツイベントではどのような語られ方をするのか?前回のFIFAワールドカップ時のXでの盛り上がりを分析しました(図2)。

【図表2】FIFA ワールドカップ2022開催時、X上での話題
【図表2】FIFA ワールドカップ2022開催時、X上での話題

 2022年のFIFA ワールドカップ時には、なんと900万以上の話題が期間中になされていました。また、各タイミングで盛り上がりが見られ、特に日本が決勝トーナメントに進出した際に最も話題量が伸びていました。一方、試合関連以外の話題(図のオレンジ枠)では、現地の日本人サポーターが試合終了後にゴミ拾いをする様子が拡散されたりしています。

 こうしたスポーツ大会では、“日本のワンチーム”としての団結力が強まりやすく、リアルタイムでの話題の盛り上がりが顕著です。実際、日本の敗退後からの話題量の少なさから「日本を応援する声」としての盛り上がりが大きいことがわかります(図3)。

【図表3】FIFAワールドカップ2022日本の勝敗とX上での話題量の変化
【図表3】FIFAワールドカップ2022日本の勝敗とX上での話題量の変化

 また、話題のほとんどが試合関連の内容となっており、期間中のエンゲージメント獲得投稿TOP5はすべて選手や公式アカウントによる投稿でした。

 コンテンツ自体の力が強く、リアルタイム性が強いスポーツイベントの場合、Xにおいての企業参入は埋もれてしまう可能性が高く、反応獲得に苦労する企業も多いのではないでしょうか。

 分析からみる企業事例の成功のポイントとして、ゴールの瞬間や、象徴的なシーンへのリアルタイムな反応など、“熱量高く応援する一員”としての投稿を意識することが重要だと考えます(図4)。

【図表4】企業がイベントの話題に参加する際のポイント
【図表4】企業がイベントの話題に参加する際のポイント

 同様の例はスポーツ大会だけでなく、他リアルタイム性のあるイベントにおいても有用です。

 たとえば2024年、M-1グランプリにてネタに対し漫画をオマージュした投稿がバズり、担当編集者が「全巻献本させていただきます。」という投稿を1時間ほどで行い、こちらの投稿も話題になりました。そして後日実際に献本されたことを芸人本人が投稿し、12万以上のいいねを獲得しています。

 このように、リアルタイムでの話題への乗っかりに自社や商品との関連性があるほど、反応獲得がされやすくなります。また、後日談のあるフォーマットにすることで、イベント後にもエンゲージメントを得る機会を醸成することができます。

 こうした傾向は、2025年も多く見受けられ、「名探偵津田」内でのセリフ、「長袖をください」からユニクロとの母の日コラボレーションが行われたり、2026年ネクストトレンド入りした「サ活」のように、高市内閣総理大臣就任後、ニュース映像からピックアップした愛用商品が特定され売り切れたりと、リアルタイム性を加味した話題の盛り上がりはより一層強まっていく傾向にあると考えます。

 ポイント

  • リアルタイムで発話されている内容にどれだけあわせられるかが重要
  • 派生したキラーワードは後日でも効く

企業がトレンドモーメントを捉えていくためには?

 では企業がトレンドモーメントを活用する際に押さえるべきポイントとは何でしょうか?モーメント時の盛り上がりポイントと界隈での広まり方の両軸を意識することで、より広まり方が加速するのではないかと考えます(図5)。

【図表5】FIFAワールドカップ2022日本の勝敗とX上での話題量の変化
【図表5】企業がトレンドモーメントを活用する際に抑えるポイント

 本記事で取り上げた事例のように盛り上がりの流れや内容を理解した上で、自社が取り組むべき話題かどうかを判断することも重要です。

 企業アカウントとして乗るべきか否かのルール選定を事前に検討すると、リアルタイムで盛り上がる話題が出てきた際に迅速に対応ができるようになります。

 2026年の年間トレンドモーメントを踏まえ、一度自社SNSの投稿計画について考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

65dB TOKYO(シックスティーファイブデシベル トウキョウ)

 65dB TOKYOは、ソーシャルリスニングを中心としたマーケティング支援チームです。「65dB」とは、人々が通常の会話で発する音声の強さ(65デシベル)から名付けられており、生活者の声からブランドアクションを生み出す分析および戦略立案を行います。また、TBWA HAKUHODO傘下に組織を置くことで、グローバルレベルのクリエイティブチームとも連携し、マーケティングプロセスをワンストップで支援することも可能です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/02/09 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50293

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