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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

BEST OF MARKETING AWARD 2026

若者の心理的バイアスを取り除き、性感染症を自分ごと化する──KARADA内科クリニックのブランド戦略

 マッチングアプリの普及などを背景に、性感染症の若年層の間での広がりが深刻な社会課題となっている。しかし、「自分には関係ない」「恥ずかしいこと」といった性感染症に対する根強い偏見が、正しい知識の習得や予防行動を阻んできた。本記事では、KARADA内科クリニックが展開する日本初の性感染症を専門としたオンライン診療サービス「JUST IN CASE」の取り組みを紹介。正しい知識の浸透や話題にしやすい空気の醸成を目指したブランド体験の提供により、いかにして若年層の行動変容を促し、事業成長と課題解消を両立させたのか。その取り組みの全貌に迫る。

蔓延する「無関心」「心理的バイアス」にどう立ち向かう

 本記事では、MarkeZine編集部が主催するマーケティングアワード「BEST OF MARKETING AWARD 2026」において、ソーシャル・インパクト部門にノミネートされたKARADA内科クリニックの事例を紹介する。

 KARADA内科クリニックが2025年4月から提供開始した「JUST IN CASE」は、性感染症の事後予防に特化したオンライン処方サービスだ。中核を成すのは、性行為後72時間以内の服用で梅毒、淋病、クラミジアの感染リスクを大幅に低減させる予防内服薬「DOXY PEP(ドキシペップ)」。同クリニックは、感染症専門医の知見を活かし、24時間対応のオンライン診療と即日発送の仕組みを組み合わせることで、誰もが迅速に予防措置を講じられるインフラを構築した。

左:KARADA内科クリニック 伊藤れお氏、右:The Breakthrough Company GO 小田切萌氏
左:KARADA内科クリニック 伊藤 れお氏、右:The Breakthrough Company GO 小田切 萌氏

 本取り組みの背景には、感染経路の変化とそれにともなう深刻な社会状況がある。近年の統計によれば、感染経路の約3割を「マッチングアプリを通じた出会い」が占めており、特に2020年以降、20代女性の感染急増が顕著となっている。

 最大の障壁は、一般層に根深く存在する“心理的ハードル”であった。多くの若年層にとって性感染症は「自分には無関係」なものであり、同時に「性に奔放な人がかかるもの」という強いネガティブイメージが付着している。この社会的偏見が、予防意識の向上を阻むだけでなく、感染の疑いがあっても受診を躊躇させる要因となっていた。

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「恥ずかしい」から「自身をケアするリテラシー」へ。ユーザーの認識を転換し多面的な接点を創出

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2026/02/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50263

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