最低限必要な機能は、「サイト構築/作成」「カート」「決済」
ネットショップ構築サービスの機能を大きく分けると、「サイト構築/作成」「ショッピングカート」「サイト管理」「プロモーション」「データ分析」「サポート」の6つです。
なかでも、「サイト構築/作成」「ショッピングカート」「決済」の3項目は、ネットショップを開店するにあたり、必要不可欠な項目・機能となります。それでは各機能について見てみましょう。
ネットショップマスト機能1:サイト構築/作成
サイト構築/作成において、一番簡単にページを作成する方法としては、すでに用意されているフォーマット(テンプレート)を使って、そこに販売する商品の写真や解説を貼り付けたり記入していくことです。すべてのネットショップ構築サービスで採用されています。
しかし、テンプレートだけではなかなかオリジナル性が出しにくいことも。そこで、独自デザインのページを作成する機能やHTML言語を使ってプログラミングできる機能が提供されている場合があります。
また、テンプレートで簡単に作成できるからといって、その後のメンテナンスが面倒では運用時の工数がかかってしまいます。たとえば、商品を並べ替えたい時に、もう一度はじめからページを作らなければならないとしたら非常に面倒です。
そのため、商品を並べ替えることができたり、一度作成したページの修正などが簡単に行えるかどうかといった、ページ作成上の便利な機能があるかどうかもポイントになります。
ネットショップ構築サービスの「サイト構築/作成」機能、無料と有料サービスの比較
機能 | [無料]STORES | [有料]MakeShop |
---|---|---|
テンプレート | ◯ | ◯ |
テンプレートのデザイン変更 | ◯ | |
独自デザインページ作成 | ◯ | |
商品の並べ替え | ◯ | |
HTML入力対応 | ◯ | |
スマートフォン対応/モバイルサイト対応 | ◯ | ◯ |
年齢認証機能 | ◯ | |
会員制ショップ機能 | ◯ | |
商品検索機能 | ◯ | |
コンテンツ管理機能 | ◯ | |
構築サポート | ◯ |
ネットショップマスト機能2:ショッピングカート
お客様が希望の商品を買い物かごに入れて、最後にレジで決済するまでを実現する機能です。商品を選択するとカートに自動的に記録され、購入する商品が一覧で見ることができ、配送の指定や決済情報を入力するなどの機能になります。
ここで決済を行うための個人認証として、会員登録や購入履歴への記録などの機能も必要になります。ネットショップのキモとも言える機能で、すべてのネットショップ構築サービスで提供されている機能ですが、細かく見ていくと付帯サービスに違いがあります。
たとえば、会員登録しなくても一時的に非会員も利用できる機能であるとか、配送日や時間の指定、ラッピングやのしなどの指定、贈答品などで配送先を複数指定できる機能などがあります。データ分析用にコンバージョンタグ(分析ツールに取引が成立したと通知するためのプログラムコード)の有無や見積書や請求書の発行機能などもあります。
ネットショップ構築サービスの「ショッピングカート」機能、無料と有料サービスの比較
機能 | [無料]STORES | [有料]MakeShop |
---|---|---|
基本カート機能 | ◯ | ◯ |
会員登録機能 | ◯ | |
非会員購入機能 | ◯ | |
配送日/時間指定機能 | ◯ | |
配送料設定機能 | ◯ | |
ラッピングなどの設定機能 | ||
SSL対応 | ◯ | |
複数配送先設定 | ◯ | |
クレジットカード情報保持機能 | ◯ | |
コンバージョンタグ埋め込み | ◯ | |
レコメンド機能 | ◯ | |
配送状況連絡メール機能 | ◯ | |
見積書発行機能 | ◯ | |
購入履歴記録/表示 | ◯ | |
ポイント対応 | ◯ | |
ダウンロード販売対応 | ◯ | ◯ |
発送代理 | ◯ |
ネットショップマスト機能3:決済
ショッピングカートと連動して、購入の最終段階としての支払いをサポートする機能です。昔は、この決済機能が貧弱であったり、商品ページとの連動やカートとの連動に高度なプログラム知識が必要とされたりと、不自由な時代がありました。しかし現在では、さまざまな決済方法がはじめから組み込まれていて、オーナーはすぐに決済システムを利用することができるようになっています。
ネットショップ構築サービス選択においては、どれだけ多くの決済方法に対応しているかということが比較のポイントになります。決済方法は、お客様の利便性に一番つながるところなので、最低限、銀行/郵便振込決済、クレジットカード決済、代引き決済には対応している必要があります。また、最近ではネット銀行決済や世界的な決済システムである、Pay-PalやPay-easyなどにも対応しているカートサービスも増えています。(続きはECzineで)
【関連記事】
・買い手と売り手から見た「楽天市場」と「Amazon.co.jp」の違いとは?
・Yahoo!ショッピングに出店すべきか 儲けとスマホ対応から考える
・主要3モールに出店したら知っておきたい DeNA、Qoo10、YAMADA、ポンパレモールはここが違う!
・「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
・食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは