西武ホールディングスおよび西武メディア・コミュニケーションズと、AI・IoTを活用したセンシングソリューションやデジタルメディアを開発・提供するMOYAIは、駅ホームや構内の自動販売機上部空間を活用したデジタルサイネージの実証実験を開始する。
同実証実験では、西武鉄道の駅にMOYAIが手がける通信IoTデジタルサイネージ「INFODIA STAND」の実証機3台を設置。視認性や運用オペレーションなどの技術検証を行う。

設置場所は西武鉄道池袋駅構内に2台、所沢駅ホームに1台となり、期間は2025年7月22日から12月までを予定している。サイネージでの主な発信内容は、広告や天気予報、暑さ指数(WBGT)などで、広告を除き日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の多言語に対応する。

これにより、これまで未活用だった自動販売機上部の空間に新たな価値の創出を目指す。特に、インバウンド需要への対応として熱中症予防や水分補給を促す情報を多言語で発信し、さらなる設置拡大や事業化の検討も進める。
また、将来的にはAIカメラを用いた人流分析や防犯、ビーコンによるマーケティング強化にも取り組んでいく。
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