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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

MarkeZine Day 2025 Retail(AD)

ソニー独自技術の革新。エッジAI×サイネージで実現する、次世代リテールデータマーケティング

 AIとデジタルサイネージの連携により、リアル店舗のデータ活用の可能性は広がっている。ソニーマーケティングでは、エッジAIプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」と同社のデジタルサイネージを活用したデータ活用ソリューションを提案。来店者の「行動データ」や「属性データ」を可視化し、高度なAI分析を通じて店舗運営の最適化や効果的なプロモーションにつなげるという。ECと比較して難しかったリアル店舗のデータ活用を、ソニーの独自技術がいかに実現するのか。「MarkeZine Day 2025 Retail」に登壇したソニーマーケティングの長澤一樹氏がその全貌を解説した。

ソニーマーケティングが支援する、リアル店舗のデータ活用

 ソニーマーケティングはB2B事業において、クライアント企業の課題解決およびビジネスを支援するソリューションを提供している。ソニーが培ってきた独自の映像・AI技術を中心としつつ、課題解決のためには外部パートナーの技術も組み合わせる。こうしたマーケットインでの提案が特徴だ。

 その中で、今回はリテール業界向けのソリューションについて解説された。

 リテール業界においては消費者行動の変化が加速しており、リアル店舗に求められるものも変化している。そんな中で長澤氏は、「ECではSNSなどを通して容易に効果・反応を把握できるが、リアル店舗はお客様の課題やニーズをつかむことが難しい」と、オフラインの店舗運営の課題を指摘した。

ソニーマーケティング株式会社 B2Bビジネス本部 エンタープライズ営業部門 プロダクツソリューション営業部 長澤 一樹氏
ソニーマーケティング株式会社
B2Bビジネス本部 エンタープライズ営業部門 プロダクツソリューション営業部 長澤 一樹氏

 長澤氏は、こうした課題に対して「3つのポイントで貢献する」と語る。

 一つ目は、「データの収集」。ソニーのAI搭載デバイス「AITRIOS(アイトリオス)」によって来店者の情報をデータ化する。二つ目は、「データの蓄積・分析」で、収集したデータの可視化やソニーのAIによる来店者・商品販売の予測分析を可能にする。そして三つ目の「データの活用」では、分析したデータを生かして効果的なデジタルサイネージを実現するという。

 長澤氏は、三つのソリューションそれぞれについて詳しく説明した。

エッジAI「AITRIOS」によるデータ収集

 一つ目の「データ収集」を実現する鍵となるのが、ソニーが提供する「AITRIOS」というエッジAIプラットフォームだ。

 AITRIOSは、エッジAI技術を採用しており、AI処理を内蔵したインテリジェントセンサーを搭載しているのが特徴だ。クラウド系AIと比較してクラウドリソースの負担が少なく通信含めたコストを抑えられるうえ、顧客の映った画像・映像データをクラウドに送信する必要がないためプライバシー保護の観点でも安心できる。

 また、手のひらサイズの超小型デバイスなので、いたるところで活用しやすい。たとえば、店舗の外に設置することで、店前を行きかう人の属性や人数を検知できる。また、店内でどういう動きをしているのかという人流解析やヒートマップ化も可能だ。

 実際には、下図のようにAITRIOSのデバイスとプラットフォーム、ソニーマーケティングのクラウドサービスを組み合わせたSaaSとして提供される。AITRIOS上で処理されたメタデータを、ソニーマーケティングのクラウドにアップロードすることで、ダッシュボード化やAI予測分析などさらなるデータ分析が可能になる。

画像を説明するテキストなくても可
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 さらに、用途に合わせて学習済みAIモデルを選択できることもAITRIOSの特徴だ。長澤氏はいくつかのAIモデルを説明した。

 たとえば、「通過ライン・エリア滞留検知」に特化したモデルを利用すると、店舗内の設定した特定のラインを通過した人や、特定のエリアに滞留した人の属性を記録することができる。大規模なショッピングモールなどのエスカレーターの前に設置すれば、フロア間を移動する顧客の人数や属性をデータ化することも可能だ。また、特定のエリアにどんな人が滞留しているか、あるいはどんな人が滞留せずに通過しているか、といった分析もできる。

画像を説明するテキストなくても可

 また、サイネージ広告の課題に対応する「顔向き目線検知」のAIモデルも用意されている。従来はサイネージを設置しても「実際に視聴されているか」を捉えられないという課題があったが、このモデルではサイネージに視線を向けた来店者を検知できる。どの放映コンテンツを、どんな人がどれくらい視聴したかを測定することで、コンテンツごとの視聴分析が可能になり、A/Bテストなどの検証がより有効になるという。

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AIが「売上予測」と「デジタルサイネージ連携」まで提供。データを“使える”状態に

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ソニーマーケティング株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/12/11 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50160

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