明治大学商学部の加藤 拓巳専任講師とクロス・マーケティングは、1月22日、共同研究「Balancing the environment and customer value: Evaluation of the attractiveness of label-free plastic bottles for green tea」をAsia Pacific Journal of Marketing and Logisticsで発表した。
同研究は、ラベルレスボトルデザインが環境保護と同時に消費者価値に貢献する施策であることを実証したもの。
同研究では、日本市場の緑茶を対象に、「ラベルレスプラスチックボトルは、ラベルありの場合よりも、消費者は魅力を感じる」という仮説を立案。直交表を用いたデザイン生成により、ラベルありボトルとラベルなしボトルの条件を揃えて検証を行った結果、仮説は支持された。
なお、ラベルレスプラスチックボトルが消費者価値を下げない理由として、以下の3つの理由が挙がるという。
- 使用素材が減ることによる製造コストの低下により、消費者の価格負担が増えない。
- 紙ストローと異なり、飲料が飲みにくくなることがない。
- 消費者もラベルが環境に悪いことを既に認知しているため、ラベルレスが環境対策であることを容易に伝達できる。
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