メンバーズは20~60代の男女2,021人を対象に、気候変動と商品・サービスの購入に関する意識調査を実施した。なお、同調査は今回で8回目となる。
過半数以上が気候変動問題に関心あり
気候変動問題に関心があるかと尋ねたところ、「関心がある」と答えた人の割合(※)は67.0%に上った。2015年からの推移を見ると、2019年を除いて、関心のある層の割合は常に約6~7割を推移している。
※1 「とても関心がある」「どちらかといえば関心がある」の合計割合
関心を持つ理由のトップは「子どもの未来に関わるから」
先の質問で「関心がある」と答えた人(n=1,353)に、その理由を聞いた。その結果、最多回答は「子どもたちや若者の未来に関わることだから(46.7%)」に。次点として、「自分の将来に関わることだから(45.8%)」が続いた。
8割超が耐久性を考慮した商品を望む
企業に注力してほしい取り組みについて回答を選択してもらったところ、最も票が入ったのは「長期使用を考えた商品・サービスの開発(82.9%)」に。そのほか、「梱包や資材への配慮(81.3%)」や「環境に配慮した原材料の使用(80.0%)」の回答割合も8割を超えた。
環境保護表示がある商品への購入意向は半数近く
「カーボンフットプリント(※2)」を知っているかと質問したところ、「知っている」と回答した人の割合(※3)は18.0%だった。さらに、商品にカーボンフットプリントのようなラベル表示がある場合、購入意向は高まるかと質問。その結果、購入意向が高まると回答した人は48.5%に上った。
※2 商品やサービスの原材料の調達から生産、流通、廃棄・リサイクルまでに排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、その商品やサービスに分かりやすく表示する仕組み
※3 「内容まで知っている」「内容はよく知らないが、言葉だけは知っている」と回答した人の合計割合
また、環境に配慮した商品・サービスへの購入意向が高い層では、ラベル表示による訴求効果もより高まる傾向に。一方で、購入意向の低い人(※)でも、18.4%の人がラベル表示により購入意向が高まると回答した。
※4 環境に配慮した商品・サービスへの購入意向を尋ねたところ、「考慮しているかどうかはあまり興味がない」と回答した人
【調査概要】
方法:Webアンケート調査
対象:20~60代の男女
サンプル数:2,021人
時期:2023年5月26日(金)~5月29日(月)
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