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個人事業者が仕掛ける最先端ソーシャルコマース
“本当のファンづくり”で顧客獲得単価・リピート率を劇的に改善

2ヶ月半で1,000名のファンを獲得、転換率も高く強い絆づくりに成功

―――
施策を始めてから、どのくらいの方が購入してくれているのですか?
金森
まだ始めたばかりですが、モニプラで集まったファンのうち100名位は購入していただいています。
―――
ファンブロガーの10%が購入客とは、素晴らしい成果ですね。秘訣はあるのですか?
金森
おそらく、モニプラだけではなく、品品プレミアムモールにも出店していることが大きく関係していると思います。モニプラ内のファンブロガーとのコミュニケーションが活性化してきたころ、同時期に品品プレミアムモールでフラッシュマーケティング型のタイムセールを実施したのですが、約2時間で用意していた100セットのコーヒー豆が完売してしまいました。

これまでに、一瞬でこんなに多くの注文をいただいたことは初めてだったので驚きました。一方で、顧客の流入元や内訳を見てみると、モニプラのファンブロガーやモニプラ内のファンコミュニティサイトからのお客さんが大多数を占めていました。
―――
すごいですね。タイムセールの際、モニプラのファンブロガーの方々に対して、工夫したことはありますか?
金森
ファンの方には、タイムセールの開催前にモニプラのコミュニティサイトを通じて、タイムセールの告知を行っていました。ただ、ここまでの反響は期待していませんでしたが(笑)。

実際には、購入者の過半数以上がモニプラのファンブロガーでした。さらに調べてみると、このファンブロガーの方々が、うちのタイムセールをTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用して、積極的に拡散してくれていたみたいです。その結果として、今回のタイムセール時には通常の10倍以上のサイトへのアクセスを得ることができました。
「品品プレミアムモール」で実施したタイムセールは100セットがわずか2時間で完売
「品品プレミアムモール」で実施したタイムセールは100セットがわずか2時間で完売
―――
まさに“ファン”ですね。
金森
改めて、消費者とのつながりは商売をする上で大切なことだと確認しました。
―――
その他にも、実感している効果はありますか?
金森
リピート率が高いですね。品品プレミアムモールで購入してくれたお客さんに、品品プレミアムモールの機能を活用して特別割引クーポンをメールで配布しているのですが、現状、ほとんどすべての方がリピート購入してくれています。

モニプラや品品プレミアムモール経由の購入者は商品の良さを理解していたり、うちのお店とのつながりを感じてくれているロイヤリティの高いお客さん、つまりファンになってくれている方が多いのではないかと考えています。
―――
素晴らしいですね。今のところBtoCの戦略はうまくいっているようですね。
金森
そうですね。開始して2ヶ月半位ですが、顧客一人あたりの獲得単価は1,000円程度で、これまでとは比較にならないほど、新規顧客獲得単価を抑えることができています。
―――
今後のソーシャルメディアマーケティングに関する取り組みを教えてください。
金森
現在、モニプラのファンブロガーの約10%が購入客へ転換しています。この割合を維持しながら、ファンの数を増やしていくことです。そのためには、会話の総量をさらに増やしていく必要があります。

ファンと会話することは、そんなに苦じゃないんです。上京する前にカフェでお客さんに接客をしていた経験が活きているのだと思います。自分にはおもてなしの精神が染みついているんです。

また、品品プレミアムモールに関しても、購入者のクチコミを増やすために、会話の総量を増やしていく必要があると考えています。
―――
費用対効果に関してはどのようにお考えですか?
金森
先程、新規顧客獲得単価の話もしましたが、大変満足しています。もともと直接の売上が見込めなくても、モニプラのファンブロガーによって月間50~200位の被リンクの獲得やクチコミの波及があるのであれば、費用的にはまったく問題ないと考えていました。
―――
最後に、BtoCの戦略として「ソーシャルメディアマーケティング」を選んでみていかがですか?
金森
繰り返しになりますが、これまでの結果を踏まえると、モニプラと品品プレミアムモールによって獲得した顧客はリピート率が非常に高く、うちの本当のファンになってもらえていると考えられます。これは、普通のショッピングモールや販促施策では不可能だと思います。

また、ソーシャルメディアマーケティングにおいては、カフェで培った自分の「おもてなし」の精神が、他店との差別化ポイントになっているのではないかとも考えています。これからは、コミュニケーションが可能な接客するECサイトとして、競合優位性を確立させたいと思います。

インタビューを終えて

 今回、インタビューに答えていただいたAROMAS COFFEE MARKETの金森氏は、Web上における消費者との会話、つながりを大変重視している姿勢が印象的だった。

 これまでのWebは無機質なやりとりが基本だったが、Twitterやブログ、Facebookが一般的になってきた昨今、Webだからこそこれまで会話ができなかった消費者と会話ができるようになったとも言える。

 これからのWebは売り手と買い手の会話やつながりが、これまで以上に必要となりそうである。ソーシャルメディアマーケティングやフラッシュマーケティングの導入を検討されている企業は、今回のAROMAS COFFEE MARKETの取り組みや考え方を参考にすると検討しやすいのではないだろうか。

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この記事の著者

アライドアーキテクツ株式会社(アライドアーキテクツカブシキガイシャ)

 「ソーシャルメディアの力をすべての人と企業に」を掲げ、ソーシャルメディアを活用した企業活動の支援をしております。・日本初のモール型ソーシャルコマースサイト「品品プレミアムモール」・のべ1000社の導入実績を誇るSMMプラットフォーム「モニプラ」・個別のデザインからシステム開発まで幅広く対応するWebソリューション「aafactory」 からなる3つの事業を運営しております。詳細はこちらからご確認ください。【主な受賞実績】・日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)主催「WEBデザインアワード2009」最優秀賞・日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)主催「WEBデザインアワード2010」奨励賞・2007年9月「レッドヘリングが選ぶ2007年アジアのベンチャーTOP200社」入賞・2007年3月「DREAM GATE AWARD 2007」ベストベンチャー30社入賞

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/11 17:42 https://markezine.jp/article/detail/12433

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