IBMは、カスタマー・エクスペリエンスのデザインやエンゲージメントを支援するため、1億ドル以上を投じて世界中のコンサルティング・サービスを拡張する。その一環として、世界10カ所に「IBM Interactive Experience Lab(IBMインタラクティブ・エクスペリエンス・ラボ)」を開設。データ活用やデザインを通じ、パーソナライズされた新しいエンゲージメントのモデルを創造するため1000人の社員を採用するとしている。
バンガロール、北京、グローニンゲン、ロンドン、メルボルン、メキシコシティー、ニューヨーク、サンパウロ、上海、東京に開設されるこのラボは、IBMの研究員やコンサルタントだけでなく、エクスペリエンス・デザイン、モバイルおよびデジタル・マーケティングの専門家が配置される。この多分野にまたがる専門家のチームは、ビジネス上の課題を分析し、次世代のモバイル、ソーシャル、アナリティクス、およびクラウド・テクノロジーを統合したソリューションを共同で開発する。IBMは、今後もラボを開設していく予定だ。
IBM グローバル・ビジネス・サービス担当シニア・バイス・プレジデントのBridget van Kralingen氏は「ビジネス戦略とユーザー・エクスペリエンスのデザインの間には、もはや明確な区別はない。エクスペリエンスの質は、いかにパーソナライズした情報を提供できるかに完全に依存している。私たちは戦略コンサルティングやビッグデータに関する強みによって、世界一流のデザインとIBMの基礎研究所という包括的な領域においてサービスを提供する」と語っている。
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