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定期誌『MarkeZine』特集

口コミの真価と可能性を探る(プラットフォーマ―編)

 定期誌『MarkeZine』第31号(2018年7月号)の特集では、口コミの真価と価値を探求。今回はプラットフォーマ―各社(アイスタイル/ウエディングパーク/コネヒト/Twitter Japan/フェイスブック ジャパン/リクルートライフスタイル、Retty)に、口コミの活用とその展望を聞いた。

※本記事は、2018年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』31号に掲載したものです。

「生活者の飾らない本心」こそ口コミの価値

口コミの可能性

 近年、SNSが生活者の日常に欠かせないツールとなり、個人がネット上で情報発信することが格段に身近になりました。それにより、ネット上の口コミの流通量自体かなり増加しています。また、SNSによって商品やサービスとの出会いの入り口が増え、かつ、カジュアル化したことで、より深い口コミ情報が得られる専門領域プラットフォームへのニーズも増しています。実際、@cosmeのMAUも順調に伸長しています。そういった前提がある中で口コミに期待するのは、一言で言えば「生活者の美容に関する本心を、構えず発信してほしい」ということ。また、我々自身もそういった情報発信のできるプラットフォームであり続けたいです。

口コミ活用の展望

 情報過多の時代、生活者自身、自分の本当のニーズを把握しにくくなっています。@cosmeのデータベースに蓄積された口コミの一番の価値は、インタビューやアンケート調査では得にくい、「生活者の飾らない本心、本音の集合知」という側面です。今後は口コミ情報とユーザーの行動履歴などを組み合わせ、よりデータの精度を高め、そのデータから生活者の潜在的なニーズや悩みを見出し、新サービスの開発やEC/店舗の品揃え、また、ブランドのマーケティング活動や小売店の売り場づくりのサポートなど、アイスタイルが展開するあらゆる事業に還元します。それを通して「生活者中心の市場の創造」というビジョンを実現していきます。

株式会社アイスタイル Senior Vice President 濱田 健作氏</strong><br />      コンサルティング事務所勤務を経て、2005年4月アイスタイル入 濱田 健作氏コンサルティング事務所勤務を経て、2005年4月アイスタイル入社。2012年アイスタイルのサービス開発本部 本部長に就任し、化粧品業界のサービス開発に従事。2015年7月より、アイスタイルの執行役員就任。また、コスメネクスト、コスメ・コム、メディア・グローブの取締役も兼任している。

株式会社アイスタイル Senior Vice President 濱田 健作氏
コンサルティング事務所勤務を経て、2005年4月アイスタイル入社。2012年アイスタイルのサービス開発本部 本部長に就任し、化粧品業界のサービス開発に従事。2015年7月より、アイスタイルの執行役員就任。また、コスメネクスト、コスメ・コム、メディア・グローブの取締役も兼任している。

ウエディング業界、Instagramでの口コミも盛んに

口コミの可能性

 ウエディングのサービスは一生のうちに何度も利用するものではなく、さらに高額なため、これから結婚するカップルにとって口コミは貴重な情報源です。最近ではウエディング専門の口コミサイトのほかInstagramでの口コミ収集も盛んで、「#プレ花嫁」というハッシュタグがついた投稿は3年間で5倍、総投稿数は300万を超えています。口コミニーズの高まりを受け、ブライダル業界でも、ホームページやSNSで実際の結婚式の様子を紹介したり、口コミ情報をもとに顧客のニーズを探って新たな企画を検討したりと、マーケティングへの活用がますます進んでいます。

口コミ活用の展望

 2004年のサービススタート以来、“ウエディングの口コミ”に求められる価値は年々深化・多様化しています。私たちも継続的にサービスのバージョンアップを行っており、5月31日には「ウエディングパーク」のサイト内に新しい口コミコンテンツ「ハナレポ」をリリースしました。花嫁が式場決定から当日まで何を準備したのか、リアルな実例が時系列のレポート形式で書かれたコンテンツです。最近のカップルは、結婚式に“自分らしさ”や“オリジナリティ”を重視し、プランニングに積極的に関わっています。式場探しから結婚式当日まで、様々なアイデアが詰まった“口コミ”を活用いただけるよう継続的なサービス開発を行っていきたいと思います。

株式会社ウエディングパーク ブランドマネージャー 菊地 亜希氏新卒でサイバーエージェントへ入社し、複数のWebメディアの立ち上げ・運営に携わったのち、2011年にウエディングパークにジョイン。現在は、ブランディング全般を担当。年間100名近くの花嫁に直接会うなど、日本全国を回って市場調査も行う。ウエディングパークは、2004年にウエディングメディアに結婚式場の口コミ情報を持ち込み、現在は5つのウエディング関連メディアを運営するインターネットメディア企業。

株式会社ウエディングパーク ブランドマネージャー 菊地 亜希氏
新卒でサイバーエージェントへ入社し、複数のWebメディアの立ち上げ・運営に携わったのち、2011年にウエディングパークにジョイン。現在は、ブランディング全般を担当。年間100名近くの花嫁に直接会うなど、日本全国を回って市場調査も行う。ウエディングパークは、2004年にウエディングメディアに結婚式場の口コミ情報を持ち込み、現在は5つのウエディング関連メディアを運営するインターネットメディア企業。

口コミを活用したユーザー参加型の商品づくりも視野に

口コミの可能性

 情報を自分から得られる時代になってきているからこそ、口コミから意思決定をするのが一般的になっています。ライブコマースが受け入れられる背景でもあると思いますが、直近ではユーザーはリアルタイムの情報をより信頼すると捉えています。ママ向けQ&Aアプリ「ママリ」では月間300万件以上投稿がありますが、質問に対する回答も98秒(最頻値)とリアルタイムに返答である口コミがつき、かつ自分に向けた内容であるという観点から信頼度が高いと考えています。ベビーカー、オムツなど子育てに直接的に関わるところから保険、住宅、車と幅広いジャンルでその口コミを利用し購買の意思決定が行われています。

口コミ活用の展望

 「ママリ」では、アプリの機能改善を行ったり、広告案件のインサイトを深める際にユーザーであるママの生の声を反映しています。ユーザーの熱量を育むという観点では、コミュニティへの参加ハードルを下げるために、特定のテーマについて私たちからお題を設定して気軽にユーザー同士でやりとりができるような仕掛けを導入しています。今後の取り組みとしては、月間投稿数300万件以上という膨大な口コミデータを利用し、お子さんの月齢にあわせての情報提供や、ユーザー参加型の商品づくりに挑戦していきます。

コネヒト株式会社 サービス部 仲田 有砂美氏大学在学中、コネヒトにインターンとして入社。約半年間ママリの編集、グロースハックに取り組む。その後、約1年半ママリのカスタマーサポートに従事。ユーザーの声をもとにママリを作っていく経験が忘れられず新卒としてコネヒトに入社。現在は「ママの一歩を支える」をブランドミッションに、「ママリは心のよりどころ」と思っていただけるような場を保つべくコミュニティマネジメント、カスタマーサポートのマネジメントを行う。

コネヒト株式会社 サービス部 仲田 有砂美氏
大学在学中、コネヒトにインターンとして入社。約半年間ママリの編集、グロースハックに取り組む。その後、約1年半ママリのカスタマーサポートに従事。ユーザーの声をもとにママリを作っていく経験が忘れられず新卒としてコネヒトに入社。現在は「ママの一歩を支える」をブランドミッションに、「ママリは心のよりどころ」と思っていただけるような場を保つべくコミュニティマネジメント、カスタマーサポートのマネジメントを行う。

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/25 13:30 https://markezine.jp/article/detail/28862

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