博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所は、生活者のメディア接触に関する「メディア定点調査2021」を実施した。同社では、同様の調査を2006年から毎年1月末~2月頭にかけて実施している。
メディア総接触時間は過去最高の450.9分/日
メディア総接触時間は昨年の結果から39.2分伸びて「450.9分(1日あたり/週平均)」と過去最高に。メディア定点調査開始以来、最大の伸びとなった。
デバイス別に見ると、「携帯電話/スマートフォン(昨年から18.0分増)」をはじめ、「タブレット端末(同9.7分増)」「パソコン(同8.4分増)」の接触時間が伸びたほか、これらのデバイスの合計が全体で占める割合は55.2%と大きく増加。一方で、「テレビ」の接触時間は5.8分増加し、2019年と同程度に戻った。
定額制動画配信サービスの利用はコロナ禍以前から続く増加傾向
定額制動画配信サービスの利用は、昨年から9.7ポイント上昇して46.6%と半数近い結果に。コロナ禍以前から伸びており、2年前の2019年からは18.8ポイント増加するなど急速に成長している。
テレビ受像機のインターネット接続率も45.8%(昨年から5.3ポイント増)と半数に迫る勢い。動画をテレビで見ることができるストリーミングデバイスは4人に1人(同9.0ポイント増)が所有するようになっている。
動画視聴をテレビ視聴と捉える生活者は2割超
テレビの利用時間に含めた項目を聞いたところ、「有料動画(昨年から8.4ポイント増)」「無料動画(同3.6ポイント増)」ともに増加し、2割を超えた。
生活者のメディアに対する意識・態度について、63項目を昨年と今年のスコアの差分でランキングしたところ、「好きな情報やコンテンツは、好きな時に見たい」が最も変化し、昨年から6.3ポイント増加して6割を超えた。
【調査概要】
調査地区:東京都、大阪府
標本抽出方法 :RDD(Random Digit Dialing)
調査方法:郵送調査法
調査対象者:15~69歳の男女
標本構成:2地区計962サンプル(東京647、大阪315)
※2020年住民基本台帳に基づき性年代でウエイトバックを実施
調査期間:2021年1月21日(木)~2021年2月5日(金)
調査機関:ビデオリサーチ
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