「検索結果画面」という戦場で競合より多くのユーザーを集客する方法
オンライン・オフラインを問わず、集客力を高めるためには優れたメッセージが必要である。しかし消費者の身の周りにはさまざまなメッセージが溢れているため、どんなに優れたメッセージを発しても消費者の目を惹かないことは多い。
特にWebサイトでSEOを行う場合、検索結果画面には同一キーワードに関連するメッセージが並ぶことになる。そのため、競合サイトが発するメッセージに埋もれないタイトル・説明文を作成する必要がある。そうしなければ、たとえ検索結果で1位に表示されても、期待どおりに集客できないという結果になりかねない。逆に1位表示できない場合でも、せめて検索結果3ページ目までに表示されてさえいれば、タイトル・説明文の工夫次第で上位のサイトよりも集客できる可能性は開けるのである。
そこで、オフラインに溢れるメッセージ(店の看板や、商品のキャッチコピーなど)にもヒントを得ながら、SEOで考慮すべきタイトル・説明文の作成方法についてまとめる。
競合サイトが発するメッセージに埋もれないためにやるべきこと
ユーザーが検索結果画面を見てから、サイトへのリンクをクリックするまでの行動を時系列で見ると、概ね次の図のようになっている。
このような検索行動の順序に沿って考えると、タイトル・説明文を作る際には、次の3つのポイントを考慮しなければならない。
1.検索結果画面に適切に表示させる(技術要因)
検索エンジンの仕様に合ったタイトル・説明文を作成するために考慮すべき要素である。まずは、検索エンジンにページの内容が伝わるように作成する必要がある。さらに、検索結果画面上に表示される文字数の制限や、文章が区切られる位置なども考慮する必要がある。この点を無視すると、検索エンジンにページの内容が伝わりにくくなったり、最もアピールしたいキャッチコピーが検索結果に表示されなかったり、という結果になりかねない。
2.視覚的に目立つ要素を盛り込む(視覚要因)
文字が多い検索結果画面上で、ユーザーの視線を誘うために必要な要素である。これは単純に、「ひらがなだけで記述された画面上にローマ字の文字列を加えると、ローマ字部分が目立つ」とか、「背景色が黒の場合、文字の色はグレーよりも白の方が目立つ」などの原理と同じである。これをSEOに応用する。よく陥りがちなケースは、SEOを意識しすぎるあまり、ただキーワードを並べただけの単調なタイトル・説明文になってしまうことである。ただ、そうして上位表示させたところで、視覚的に「のっぺり」としたタイトル・説明文では、ユーザーの目に留まりにくいのである。
3.心理的な興味を喚起する要素を盛り込む(心理要因)
ユーザーに目を留めてもらい、記述内容を読んでもらった際、クリック先のページに興味を持ってもらうために必要な要素である。この点に関しては、他のメディアにおけるコピーライティングの方法論と基本的には変わらない。ただし、SEOで特殊なのは1と2の制約が加わる点である。
これらは、1が2と3の効果を制約し、2が3の効果を制約する関係になっている。そのため、タイトル・説明文を作成する際に考慮すべき優先順位は1→2→3の順である。それでは、具体的な作成方法について述べていく。