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検索のイマを追う! Search Engine Strategiesレポート

「検索結果の表示画面でアクションを完結させる発想もある」
【Search Engine Strategies Chicago 2009】

 昨年末に世界最大の検索マーケティングカンファレンスの1つであるSearch Engine Strategiesが、シカゴにあるHilton Chicagoで開催された。本記事では、『アンビエント・ファインダビリティ』の著者である、Peter Morville氏のプレゼンテーションを紹介していく。【バックナンバー】  

 2日目のキーノートスピーチには『アンビエント・ファインダビリティ』の著者であるPeter Morville氏が登壇し、情報構造、アンビエント・ファインダビリティ、そして新作である『Search Patterns』の中で解説している検索パターンをテーマとしたプレゼンテーションを行った。本来2冊の本にまとめられている内容をプレゼンテーションしたのでそれぞれ駆け足になったが、多くの知見が得られる場となった。以下、セミナーの要点を整理していく。

情報構造とは何か?

 Peter氏は、図書館情報学および情報検索の専門家としてのバックグラウンドを持つとともに、現在は情報構造の設計についてのコンサルティングを行う会社であるSemantic Studiosの代表を務めている。セッションでは、ユーザーに“よりよい体験を提供する”Webサイトはどのようなサイトなのか、という視点でのプレゼンテーションを行った。

 冒頭、Peter氏はプレゼンテーションの冒頭で情報構造とは、次のことを指していると述べた。

  • 構造的に情報の環境をデザインすること
  • イントラネット、Webサイトナビゲーションシステム、検索、ラベル付けなどの管理と最適な設計をすること

 この2点を分かりやすく言えば「人々が必要な情報を見つけやすくするようにWebサイトを整理して構築することだ」(Peter氏)となる。

 また、Webサイトの情報構造を整理する基本の1つとして彼が挙げたのが「トップページから複数の経路で同じ情報にアクセスできるようにすると同時に、到達するためのクリック数を少なくすることだ」だ。しかし一方でそれだけで十分ではないと、警鐘を鳴らした。

 一方、ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)を構成する要素をハニカム構造(蜂の巣状の図)によって提唱している。その構成要素は、

  • Useful(役に立つ)
  • Usable(使いやすい)
  • Desireble(魅力的であること)
  • Credible(信頼できること)
  • Accessible(誰にとっても利用しやすいこと)
  • Valuable(価値があること)
  • findable(情報が発見されやすいこと)

 の7つである。

 多くの情報が存在し、検索エンジンの利用が普及している中「情報が発見されやすいこと」と「信頼できること」は、より相関関係になっているという。検索エンジンで上位表示されれば、信頼性が高い情報なのではないかとユーザーが感じるようになってきているのではと述べた。

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この記事の著者

小越 崇広(オゴシタカヒロ)

サイバーエージェント入社後自社メディアの営業・プランナーを兼務し、 新興メディア上でのコミュニケーション立案に携わる。2006年11月同社のネット トレンド研究室立ち上げに参画。翌1月から同社の100%出資子会社のCAテクノロ ジー に出向。同社のマーケティング局の立ち上げに奔走している。個人ブログ は今日のニッパウ。Twitterは @ogoshi

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

株式会社CAテクノロジー(カブシキカイシャ シーエーテクノロジー)

サイバーエージェントグループのSEO専業コンサルティング会社として、2007年4月設立。代表取締役社長 石井洋之。SEO戦略の立案、SEOに特化した効果測定ツールの提供から、サイト制作まで、WEBの収益向上にむけたサービスを提供。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/02/25 10:30 https://markezine.jp/article/detail/9644

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