終了条件/条件分岐も調査票作成画面から簡単に設定可能
今回のアンケートの場合、ソーシャルメディアの利用経験がある女性を対象に回答を集めたいため、Q1.で利用経験なしを選択した人に対しては、アンケートを終了させるように条件設定することができる。このような流れで、質問文の入力まで完了したら、続いては配信設定を行うことになる(配信設定については後編で詳しく解説)。
設問に不安があっても、配信前にはリサーチャーによるロジックチェックが入って安心
配信設定をしても、そのまま配信がはじまるわけではない。実は、これまでのネットリサーチ同様Fastaskではロジックチェックのサービスが提供されているのだ。Fastaskは基本的に人手を介さないセルフ型のアンケートサービスだが、実は配信前の段階でジャストシステムのリサーチャーによるアンケート内容のロジックチェックが入り、おかしいところがあれば差し戻してくれる。
例えばQ4「ソーシャルメディアの中であなたが利用したことのあるものをすべてお選びください。」の中で、「8.この中にはない」と他の選択肢を同時に選択すると矛盾が生じてしまう。これを防ぐために、「8」の選択肢を他の選択肢と同時に選択できないようにする(排他制御)必要があることを今回は指摘された。
セルフ故に「おかしな設問だったらどうしよう」と不安に感じる人もいるかもしれないが、配信前の段階でこのように専門家がチェックを入れてくれるため、セルフ故の不安も軽減されることだろう。時には、より効果的なリサーチとなるようアドバイスをしてくれるときもあるようだ。
自分のペースで調査を実施できるのが最大の魅力
実際に使ってみることで、最初に抱いていた「セルフ」のイメージが覆された。設問タイプの豊富さや、条件分岐などの細かな設定は従来のネットリサーチと遜色ない。また、詳しいマニュアルの整備やロジックチェックを行ってくれる点を考えると、セルフ式が初めての方でも問題なく利用できそうだ。
また想定以上に良かったのは、自分が実施したいタイミングですぐに行える点だ。従来のネットリサーチだったら、営業担当者とのやり取りで何日も掛かっていたことがその日のうちに済んでしまう点は、大きなメリットとして挙げておくべきだろう。
後編では実際に配信を行い、回収、データの集計までを詳しく紹介する。