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「自分にしかできない」か「誰でもできるか」で仕事を徹底仕分け スタートアップマーケターの時間創出術

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2015/07/06 08:00

 「Teachme Biz」はスタディストが提供するクラウド型マニュアル作成・共有ツールサービス。開始からわずか1年半で300社が導入というスピードで成長中だが、その成長の裏にはマーケターの努力があった。サービスの急拡大に伴い仕事が倍増する中、どのように時間創出を図ったのか。同社の執行役員豆田裕亮氏にスタートアップマーケターのリアルを聞いた。

マーケティングはド素人、手探りで進めた

 ── 「Teachme Biz」はサービス開始から2年かからずに導入300社以上と聞きました。サービスについて教えてください。

 弊社が提供しているTeachme Bizは、低コストで簡単にマニュアルが作成できるツールです。導入クライアントは大手保険会社様、カメラ系量販店様、家電販売店様、その他にも街のクリーニング屋様やパン屋様など様々です。利用料金もできるかぎりお客様の要望に沿うように設定しています。「マニュアル作成者5名、5,000円」から利用できるため、お客様から「低コストで導入できる」「ハードルが低い」と喜んでいただいております。利用方法も簡単、スマートフォンで写真を撮って、コメントを書き加えるだけ。スマートフォンやウェブブラウザを使えれば、誰でも利用できます。

 従来、マニュアル作成は作る人によって作成方法やレイアウト、文言の細かさに差があり、作る人も何かとめんどくさい。作成側に差があれば、マニュアルを見る人も分かりにくいですよね…。また、マニュアルを作成するのは非常に時間がかかる一方で、現場の業務が新しくなるとマニュアルに書いてある内容が古くなり意味を持たなくなる。せっかく手間と時間をかけて作成したマニュアルが使われないのはかなしいですよね。もっと簡単に素早くマニュアル更新ができるようなツールを提供することで、このような課題に対する解決が図れるのではと考えました。

 ── 豆田さん自身、広報、マーケティング、ユーザーサポートを兼任していると聞きました。また元々はマーケターでなかったとか。

 はい、そうです。私は元々、自動車業界の設計・製造のコンサルティングの仕事をしておりまして、マーケティングはド素人でした。Teachme Bizをリリースする前からWebマーケティングの勉強会に積極的に参加したり、泥臭いことをやってみたり、ひとつひとつ手探りで進めてきました。アイデアが浮かんだときは、開発メンバーにも力を貸してもらい、なるべく素早くカタチにしてトライ&エラーを繰り返すことを意識してきました。

スタディスト 執行役員 豆田裕亮氏
スタディスト 執行役員 豆田裕亮氏

 私たちのようなベンチャー企業は人的リソースが限られてしまいます。営業専属という人員を用意するのも難しい。だいたい「開発以外」という形で広報・マーケ・ユーザーサポート等、複数の業務を兼任で担当しているケースが多いと思います。

 人的リソースが足りない、しかし、営業活動もしなければならない…そこで目を向けたのがWebマーケティングでした。現在、弊社が行っているWebマーケティングは自社コンテンツを充実させること、そして主にメールを活用したOne to One施策に力を入れています。今のような施策に力を入れるきっかけになったのはある失敗からでした。

定番の展示会に出展、しかし結果がついてこない…

 ── ある失敗とはなんでしょうか。

 まだTeachme Bizの導入実績が少ない時期、「マス」に対してアプローチしたいと考えて大きな展示会、イベントに出展しました。しかし、結果が伴いませんでした…。

 展示会ではブースを出展するだけで数10万円かかります。ベンチャー企業としては大きいコストがかかっているのに、「サービスの認知度をあげたい!」という気持ちだけで出展してしまっていたんです。特にBtoBのサービスは、「斬新性」よりも”実績”や”事例”が重要。実績や導入事例がない状態で展示会に出展しても、「へえ、面白いね」で終わってしまうことに気づきました。

 いま振り返れば、逆でしたね。いきなりマスにアプローチするのではなく、ターゲットを絞って、いまやっているようなWebマーケティングにあのときの数10万円を使っていれば良かったと思います。実績や事例を作ってから、大きな展示会、イベントでマスにアプローチすれば良かった…。でも、それに気づけたのも「失敗した」からです。


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著者プロフィール

  • 大﨑祐子(オオサキユウコ)

    1993年生まれ、熊本大学法学部4年生。 大学3年次から国内外の著名人のマネジメント・アシスタントを始めとした様々なプロジェクトにリモートワークにて参画。現在は、法人を対象とした秘書業務や企画・広報などをリモートワークで実現。また個人で運営する「リモートワークを頑張る女子大生のブログ」がlived...

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