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EC事業者が取るべき次の一手は自社アプリ Yappliが語る「アプリが売上を牽引する」の真意とは

2016/12/06 10:00

 「モバイルファースト」が叫ばれるようになって久しい昨今、ECの現場において、自社製アプリを導入するか否かは喫緊の課題だ。2016年10月に行われた「ECzine Day 2016 Autumn」では、クラウド型アプリ開発プラットフォームの「Yappli」を提供する、ファストメディアのマーケティング エヴァンジェリスト、金子洋平氏が「アプリがEC売上No.1の時代へ」と題して講演を行った。ECzineでは「おしゃれEC通信」という連載を持ち、文化服装学院の非常勤講師も務める同氏が、EC事業者がアプリを利用することによる効果、及びその可能性について語った。

2020年までに倍増。アプリはすでにブラウザを超えた

 ECといえばWebブラウザ上で行なうもの、という時代はすでに過ぎ去り、現在はアプリでの売上が無視できないほどの成長を見せている。「ECzine Day 2016 Autumn」に登壇した金子洋平氏は、アプリの開発、運用、分析など、自社アプリに必要な機能がオールインワンになったクラウド型アプリ開発プラットフォーム、「Yappli」を提供するファストメディアのマーケティング エヴァンジェリスト。ファッション系専門学校の文化服装学院で非常勤講師も務める同氏の視点から、現在のEC業界におけるアプリの使われかた、及び自社アプリでの成功例などが語られた。

ファストメディア株式会社 マーケティング エヴァンジェリスト 金子洋平氏

 金子氏いわく、アプリ経由のEC売上は、すでにWeb広告やメルマガを上回っており、アプリの総ダウンロード数も、現在の約1,500億から4年後にはおよそ2倍の2,840億になると予想され、アプリの存在感は今後ますます大きくなる見込みとのこと。

 接触時間についても同様のことがいえる。これはECに限ったデータではないものの、ユーザーのアプリとの接触時間は年々伸び続け、現在はブラウザのそれをはるかに上回っているという。

 「会場のみなさまも、毎日起きてから寝るまで、スマートフォンを使われていると思いますが、ブラウザとそれ以外のアプリの利用時間は、すでに3:7でアプリのほうが多くなっています。仕事中にパソコンでブラウザを使う方でも、その多くが、アプリのほうをより長く利用しているのです」

飽和したゲームアプリ市場。ECこそが市場の中心となる

 アプリと言われて多くの人が思い起こすのは、やはりゲームではないだろうか。モバイル時代の到来以来、多くのゲームアプリ企業が登場し、話題を集めている。最近では「Pokémon GO」の大ヒットが記憶に新しいところだ。しかし、ひとたびアプリ全体を見回してみると、ゲームアプリ市場はすでに成熟期を迎えている。その成長率は横ばいとなり、現状は飽和状態ともいえる。

 その代わりに、伸びているジャンルもある。ニュースアプリなどのメディア系、業務改善などのソリューション系に続くのが、EC(ショッピング)アプリだ。その成長率は81%に達し、「アプリでモノを買う」習慣が今後ますます根付いていくであろうことを示唆している。

 「ECアプリの成長は著しいものがあり、我々も非常に注目しています。無印良品のMUJI passport、マクドナルド、スターバックス、ユニクロなど、みなさまのスマートフォンにも、どれか1つは入っているのではないでしょうか。これらアプリでは、情報やクーポンの配信や来店時のチェックインなど、それまで紙媒体で行われていた施策が、アプリを通じて実行されています」


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