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ヤフーの集客力を活かせるYahoo!コンテンツディスカバリー 西日本上位のトランスコスモスが語る魅力

コールセンターとの連携を実現した「重要なお知らせ」としての活用

 YCDは、商品やサービスの認知施策やプロモーションの他にも、有効な活かし方がある。そのことを示す事例が、トランスコスモスが手がけたもう一つ、某電機メーカーの施策だ。

 みなさんも、テレビCMや新聞広告で、各社電機メーカーが商品に関する点検や回収を訴える内容を見たことがあるだろう。Yahoo!ニュースのトピックスに取り上げられることでもときどき目にする、あの“重要なお知らせ”をYCDで実施すると、テレビや新聞とは違った、継続性の高い有効なフィードバックが得られるという。

 某電気メーカーの場合、過去に新聞広告を用いて告知をした際、電話問い合わせが増えてもWebへのアクションがほぼ無かったそうだ。一方、YCDを活用すると、通常どおりに電話での問い合わせが入りながら、Web to Webでの問い合わせが飛躍的に増加したという。

 「弊社にはコールセンター事業部があり、この事案の問い合わせの窓口も承っていますが、新聞広告や折り込みチラシは数を重ねるとレスポンスが下がる傾向があり、状況打開と改善が大きな課題でした。2016年10月からお取り組みが始まりましたが非常に効果が高く、2017年春時点でもコンスタントな結果を残し続けています」(小寺氏)

 ヤフー側も、企業が届けなければならない「大切なご案内」に活用できる仕組みとして、1年前から周到な準備期間を設けて温めながら、見事に実った初の施策だったと宇都宮氏が述懐する。

 「テレビCMや新聞広告が強く、デジタルがそれほど強くない領域に対して、コールセンターという武器が加わり新たな販路が開けました。これこそ、トランスコスモスさんならでは。実施後も、状況にあわせて原稿をチューニングするなどクリック率が下がらないこまめな配慮を欠かさないので、品質スコアを保ちながら、継続的にシナジーを生む施策へと育ったと考えます」(宇都宮氏)

クライアントファーストなサービス特性で業績向上へ

 この“大切な告知施策”は、トランスコスモスとヤフーが日ごろから連携を深め、某メーカーには両社が揃って最終提案の場にも伺ったそうだ。YCDという広告メニューの新たな可能性を両社で一緒に作り上げてきたといえる。

 こうして既に数々の成果を生む、YCDを巡る両社の今後には、さらに大きな期待が寄せられる。

 「西日本全般では、コスト意識が高いクライアント様が多いなか、例えばブランドパネルのような価格規模と異なり最低出稿金額が26万円(手数料込み)のYCDは、スモールサイズからトライできる点でクライアントファーストともいえます。

 YCDが難しいのは、導入初期から一定のインプレッションがないと、品質スコアが下がり表示されづらくなること。だからこそ、ここまでの知見で得たロジックを活かせる弊社が、多くのクライアントにベネフィットを提供したいのです」(小寺氏)

 「UI改善といった管理画面およびレポーティング機能に対して、さまざまな代理店から要望もいただいています。機能で改善できる点は鋭意チューニングしながら、時間がかかる分は人を介したフォローアップ体制で対応します。その上で、今後はビッグデータを活用しCRMとレコメンドを連携した配信を強化したい。現状も、たとえば普段広告をクリックしないというユーザーに向けた表示も可能です。こうした、届けたい情報をきちんと相手に届けられるチャネルへの進化を目指します」(宇都宮氏)

 先例のない事例を作り上げてきたトランスコスモスとヤフーの2社を通じて、2017年以降も新たなYCDのソリューションが誕生することに注目したい。

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この記事の著者

遠藤 義浩(エンドウ ヨシヒロ)

 フリーランスの編集者/ライター。奈良県生まれ、東京都在住。雑誌『Web Designing』(マイナビ出版)の常駐編集者などを経てフリーに。Web、デジタルマーケティング分野の媒体での編集/執筆、オウンドメディアのコンテンツ制作などに携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/03/29 12:00 https://markezine.jp/article/detail/26200

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