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Googleアナリティクス個人認定資格の合格は、マーケティングのスタートラインに立つことに等しい

2017/07/20 07:00

 デジタルマーケティングに携わる方にとって、Googleアナリティクスを使いこなせるかどうかは重要です。いかにスキルを取得して実務に取り組めばいいのでしょうか。そこで役立つのがスキルの証明となる認定資格「Google アナリティクス個人認定資格」。MarkeZine Academyで試験対策講座を受け持つ山浦直宏さんが、富士フイルムビジネスエキスパートからの受講生に資格や講座について尋ねました。

Google アナリティクス個人認定資格直前対策講座~本試験付き

富士フイルムグループからの受講生、広告配信業務にも高まるGAの価値

山浦:今回はMarkeZine Academyの「Google アナリティクス個人認定資格直前対策講座~本試験付き」に受講された富士フイルムビジネスエキスパート マーケティングコミュニケーション本部の五井裕之さん、佐藤裕介さん、秋山千春さんに講座についてお話をうかがいます。

 初めに、皆さんが普段どんな仕事をしているのか教えていただけますか?

五井:基本的にはWeb広告のプランニングと実行・分析ですね。運用型広告の運用もインハウスで行っています。案件によってはSEOやサイトの制作ディレクションなどもしています。

山浦:富士フイルム全体のデジタルマーケティングに関わる施策を幅広く行っているということですね。その中で、Googleアナリティクス(GA)の利用目的は何なのでしょうか。

五井:運用型広告は刈り取りがメインになるので、それだけだとGAは必要ないと思います。しかし、ブランディングも重要な課題ですので、計測や分析においてGAの出番は多いですね。

佐藤:スポットで案件を持つことがなく年間を通して施策を行うため、施策1回の結果ではなく長期的にデータを見る必要があります。広告流入とオーガニック流入に分けてそれぞれの傾向を見たり、広告からのコンバージョンが落ちていたらサイト改善を提案したりします。そういうとき、どこに課題があるのかを見つけるためにGAを利用しますね。

山浦:広告のパフォーマンス改善だけであれば、それぞれのプラットフォームの管理画面だけで十分ですよね。ですが、皆さんは施策全体を受け持つような業務を行っていますから、そこでGAがどんな位置づけになっているのか気になります。

山浦直宏さん
山浦直宏さん:アユダンテ シニアコンサルタント

五井:主業務が広告周りなので、GAも広告寄りの観点で見ることが多いですが、AdWordsのアカウントやDoubleClick Campaign Manager(DCM)、サーチコンソールもGAに紐づけていますから、GAが中心にあるのは間違いありません。CookieもGAに蓄積して、それをAdWordsに戻してリマーケティングを行う流れになってきました。

山浦:あらゆるデータを見ることができるハブとしてGAを中心に置いているということですね。

五井:まだ完璧とは言えませんが、そこに向かっているという状況ですね。実際にはGAのデータばかりを使っているわけではなく、場合によってはDCMのデータを中心に見ることもあります。とはいえ、やはり流入全体を見る必要性から、ゆくゆくはGAに集約していくと感じています。

GAを一度きちんと学んでおきたかった

山浦:今回はそうした業務を行う皆さんに、「GAIQ(Google アナリティクス個人認定資格)」の対策講座を受けていただいたということになります。そこでお訊きしたいのが、皆さんの受講の動機やきっかけです。

五井:必要性を感じたのが第一です。AdWords認定資格は3人とも持っていますが、Googleのプラットフォームは今も広がっています。広告だけではない仕事も増えてきた中で、広告以外の知識も必要になってきました。特にGAは様々なツールとつながり合うプラットフォームですから、いかにGAを活用するかが重要だと考えています。

 ただ、独学で学ぶよりも、曖昧なところや知らない機能もきちんと勉強しておきたかったんですよ。そこで、今回の講座を受講することにしました。

佐藤:私は基礎を学び直したかったというのが受講の理由です。元々はWeb制作を行っていて、そこからメディアプランニングの業務に移ってきました。ですから、GAは利用していたのですが、必要に応じて手癖やWeb上に掲載されているTipsを参考にデータ分析をしていました。

 10年くらい触ってきたものの、目の端に映っているだけの未知の機能もたくさんあります。なので、改めて学んでみたら新しい機能や使い方を知ることができると考えていました。

山浦:たしかに、非常に多くの方がGAを利用されていますが、基本的にはいつも使っている機能を使っているだけになっている方がほとんどのようです。要するに、他の機能を知るきっかけがなく、そもそも必要なのかもわからないということです。それではもったいないですよね。

秋山:私も必要に駆られて使っていました。広告運用が主業務とはいえ、GAの知識は何かに使えるはずだと思い、皆さんと同じくらいの知識は持っておきたかったんです。受講の理由としては、一度ちゃんと学んでおきたかったというのが最大の理由です。

山浦:GAの使い方講座であれば他にもあると思いますが、やはり皆さんともGAIQという資格が本講座へのモチベーションになったんでしょうか。

五井:そうですね。この講座では最後に試験を受けます。これが本当に大事でした。試験のあるなしで講義への集中力も変わってきます。

五井裕之さん
五井裕之さん:富士フイルムビジネスエキスパート マーケティング・コミュニケーション本部

秋山:GAの用語も、ただの講座だと記憶に定着しづらいと感じます。聞いているけれど頭に残らない。でも、試験があるならそのために覚えきらないといけません。いい意味で刺激になりました。

五井:GAIQは資格に18ヵ月という期限がありますので、継続的にGAIQも取り直していこうと思っています。

秋山AdWords認定資格が12ヵ月、GAIQが18ヵ月という期限を持つのは、それぞれがその速さで進化するからだと思います。なので、大変ですが必然性は感じています。

試験も講座も実務に役立つようになっている

山浦:おっしゃるように、実は2017年5月頃にGAIQの試験問題が大幅に変更されました。最も新しい問題のときに受講していただいたのはいいタイミングだったと思います。問題のバリエーション数(総問題数)も増えましたし、これまで出題されなかったトピックが入ってきているので、新しく学び直さないと合格するのは難しいかもしれませんね(※試験の出題数は70問で変更はありません)。

 講座のテキストはそれに応じて初回よりも今回のほうが30%くらい増えています。出題範囲が広がった分、学習すべき範囲も広がったためです。ですが、3名とも合格されたのは本当に嬉しく思います。

五井:講座を受けてみて、知らなかった機能を知ることができただけでなく、それをどう活用するかというアイデアが湧いてきたのがよかったですね。私も限定的な使い方をしてしまうことが多いので。

山浦:講座名はGAIQの受験対策と銘打っていますが、それだけでなく、実務に活かせる内容で、かつ受験にも役立つ形にしています。配布するテキストも、試験のあとに実務で使えるように意識して作りました。そういう意味でも、本講座は試験問題解説講座ではなく、GAを理解し、そのうえで問題に解答できる力をつけていただくことを目的としているんです。

五井:試験問題も実務的な内容に近いですよね。ですから、事前に答えを教えてもらって暗記するタイプではありません。まさにGAの特徴や使い方を勉強しないと解けないようになっています。必然的に、試験対策は実務に役立つようになっていると言えます。

 普段GAであまり変わったことをしない、大体いつも同じ操作をしてデータを見ているという方でも、講座を受けて勉強すれば合格できると思います。

秋山:サンプル問題を使った問題文の解釈の仕方は参考になりました。「この問題文はこうとも解釈できるけれど、この場合はこう解釈する」と明確な指針をいただけたので。

秋山千春さん
秋山千春さん:富士フイルムビジネスエキスパート マーケティング・コミュニケーション本部

山浦:以前からそうなんですが、試験問題の文章が理解しづらいという声がありました。問題文の解釈に迷うと。おそらく、私が説明の中で使う言葉と問題文中と使われる言葉では、少し表現が異なると思います。そこをフォローできるように、本講座での説明やテキストは問題文中の表現に似せた文章で作っています。手前味噌ですが、そのあたりにこれまで800名以上の合格者を出してきた試験対策のノウハウを注ぎ込んでいるんです。

五井:あと、サンプル問題もありがたかったですね。どういう問題が出るのか、実際の試験への準備として活用できました。正解だけでなく、なぜ間違っているかも丁寧に解説してもらえたので、納得感が非常に強かったです。独学ではこうはいきませんね。

佐藤:サンプル問題があることで、講座にも緊張感が生まれたと思います。挙手で解答するのでたかが練習と軽んじることもできませんし、真剣になれました。

資格の取得はスタートラインに立つことに等しい

山浦:GAIQは受験が無料になったので、ハードルは下がりました。そのために資格の価値について持論がある方もいるでしょう。けれど、医師でも弁護士でもまずは資格を取得してから仕事が始まるわけで、ベテランになってから資格がもらえるわけではありません。資格を取ることがスタートラインです。

 GAIQも同様で、合格することはマーケティングやデータ分析のスタートラインに立つことに等しいんです。ホルダーになることは基礎知識はあるということですから、そこに自信がつきますし、自負を持って仕事に取り組めるでしょう。無料だから価値がないと考えるのではなく、ぜひ前向きに捉えてみてください。今回は3名ともそういう気持ちで受講していただいたので嬉しかったですね。

佐藤:資格があっても実務に長けているというわけではない、という見方がありますよね。ですが、Googleのツールに関しては実務に則った認定資格があるので、持っていて損することはないと思います。

 資格は対外的にもそうですが、自社内での評価にもつながります。どんな会社でも個人の目標設定とそれを一定期間で達成できたかが重要ですよね。そんなとき、たとえば「GAの勉強をする」という目標ではなく、「GAIQを取得する」という定量的な目標にすることで、結果が非常にわかりやすくなります。

五井:デジタルマーケティングの中心にはコンテンツがあるので、どう解析するかが一歩目になります。GA自体にしても機能のアップデートがあり、様々な指標があります。データも増え続けます。企業にとっては、できることが増え続ける一方なんですよ。

 それを考えると、デジタルマーケティングに関わっているのであれば、GAに対して積極的にアプローチしていくべきです。我々がどういう態度でいたとしても、結局はGAが中心になってきているわけですよ。GAからいろんな方向に拡張していきます。ツールにしてもデータとその活用にしてもです。

 GAを実務で前向きに使うという前提のもと、講座を受けて最新のGAを知り、GAIQを取得し、社内での評価にもつなげる。まさに一石三鳥です。

佐藤:デジタルマーケティングに従事している方でも、GAにあまり触ったことがない方もいるのではないでしょうか。GAによる分析スキルの習得なら、本当に地道ですが、GAIQの取得は良いきっかけになると思いますね。

佐藤裕介さん
佐藤裕介さん:富士フイルムビジネスエキスパート マーケティング・コミュニケーション本部

GAで何ができるか知っているだけで発想に差が出る

山浦:ありがとうございます。では最後に、今後GAIQを取得したり講座を受けようと考えたりしている方に向けて、メッセージをいただけますか?

佐藤:業界には多くの講師がいると思いますが、山浦さんのお話はとても理解しやすかったです。実務のスキルがあるからこその講座ですし、先ほどもおっしゃっていたように問題文の解釈方法などGAIQの対策も教えていただけました。もし他のGA講座と内容面で違いが見えづらくても、講師で選ぶというのも一手かなと思います。

秋山:私としては、お手製のテキストをもらえるだけでも講座の価値があると思います。けっこうボリュームがあるので、適当な解説本を買うよりも断然いいですね。GAIQはどんな職種でも持っていて損はない資格です。自分がGAを直接利用するわけではなくても、何ができるか知っているだけで発想に差が出るはずです。みんなが普通に取得しているものになればいいと思いますね。

五井:初心者でも山浦さんの講座を受ければ、GAIQに合格できると思います。仮に落ちた場合も、もらえるテキストで復習すれば改めて挑戦できます。今後の業務に使えるスキルの基礎知識を得られるので、必ずしも合格が目的でなくてもいいのではないでしょうか

インタビューを終えて(講師:山浦直宏より)

 MarkeZine Academyでの本講座も2回目を終えました。今回は同じ企業から受講された3名の方がいらっしゃったのでインタビューをお願いしたところ、快諾していただけました。3名とも動きの早い「マーケティングのデジタル化」の最先端で仕事をされている中で、非常に高いモチベーションを持っていることが強く伝わってきたインタビューでした。

 Googleアナリティクスは単なる計測ツールではなく、データの活用次第でビジネスを動かしていくことのできる(データドリブン)プラットフォームです。無料で気軽に利用できる反面、正しい知識をもって正しく利用することが重要になります。本講座は、そういう方々のお役に立ちたいと考えています。

講座の詳細をチェック

Google アナリティクス個人認定資格直前対策講座~本試験付き

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