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今伝えたい本当の広報PR

【初心者から即戦力へ】スタートアップ広報がマーケティング視点を武器に成長する方法

 スタートアップ企業では、未経験者が広報に指名されたり、マーケティング担当が兼務しているケースも少なくありません。私もその一人。現在は広報PR専任で働いていますが、入社当時はマーケティング担当で、未経験の初心者にも関わらず広報業務を兼務することになりました。スタートアップ企業の広報は、まず世の中の人に知ってもらうために「攻めの広報」が求められます。本稿では、かつての私のような広報初心者が、マーケティングの視点を武器に即戦力人材に成長するための心構えをお伝えします。

初心者広報がまずやった3つのこと

 未経験で広報担当になった私は、「プレスリリースってどう書くの?」「メディアアプローチって何?」という状態でした。広報を基礎から教えてくれる人は社内にもいませんでしたし、社長に教えてもらうわけにもいきません。そのような状態でも、できるだけ早く広報として機能できるように入社してすぐ行っていった3つの活動を紹介します。

1:広報の役割を理解する

 広報には、自社の活動を世の中に正しく理解してもらいながら、自社や自社サービスへのイメージを高めていく、社会と自社をつなぐ役割があります。そのことを念頭に、自社における広報の役割を理解するために社長との連携をとることが非常に重要です。社長と定期的に会話をし、人となりやビジョンを知り、社長が広報に求めていることを聞いてみましょう。

 時間が経つと意識しなくなりがちですが、定期的に「広報とは?」の基本に返り自分の役割を意識することが大事だと思っています。また、スタートアップでは会社の方針や状況も急速に変化していくので、広報に求めることも変化します。そのため、社長と会話することは続けて欲しいと思います。

2:広報のHow toをインプット

 プレスリリースの書き方など広報のHow toについては、「本やメディアで関連記事を読む」「セミナーに参加して学ぶ」「他社のリリースを見る」ことを実践し、一通り習得できました。ですが、大事なのはHow toよりも発信する内容だということにも気づきました。広報のHow toを学べる機会は多くありますが、自社で発信したい内容やアピールポイントはどこを調べても書いていません。自分で考える必要があります。インプットしたことを自社のフェーズに照らし合わせて広報活動に落とし込むことが重要です。

3:誰よりも自社を知る

 事業内容や事業戦略、自社に関わる数字、会社の歴史やプロフィール、今後の展望などの膨大な情報を社内の誰よりも把握し、社長の気持ちも代弁できる必要があります。「入社したばかりだし……」は通用しません。広報になったばかりの時、社長に「広報は、自社のことを一番知ってなければならない」と厳しく言われたのを覚えています。

 社歴に関係なく、広報として自社を知ることを徹底して行いました。1番効果的だと感じたのは、様々な部署の人とご飯に行くことです。プライベートで打ち解けることで、仕事でのコミュニケーションも円滑になり、社内の情報を吸い上げやすくなったり、会議に広報を巻き込んでくれる機会も増えました。社内には価値のある情報がたくさんあるので、広報に情報が集まる仕組みを作ることも大切です。

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この記事の著者

浜内 久乃(ハマウチ ヒサノ)

C Channel株式会社 メディア運営部 マーケティング・PRチーム大学卒業後、ユナイテッドに入社し広告代理事業の営業を担当。2012年にZOZOに入社し、デジタルマーケティングや新サイトの立ち上げ業務に従事。その後、マイナビや大手IT企業にてデジタルマーケティングのみに留まらず、TVCMを担当す...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/25 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30360

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