GEM Partnersは定額制動画配信サービス(SVOD)の浸透状況や獲得ポテンシャル、流出入状況、ブランドイメージなどをまとめた「定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査」の結果を発表した。以下、一部内容を紹介する。
首位を独走するNetflix
1年前となる2020年5月号(同年4月末実査)で2位以下を離して首位を獲得したNetflix。その後も順位を落とすことなく値を上げ続け2021年4月号(同年3月末調査)でも首位を記録した。
Netflixは「愛の不時着」などをはじめ「Netflixオリジナル」と銘打った作品を効果的に配信しており「そこでしか見られない作品がある」というイメージ訴求に最も成功している定額制動画配信サービスであると考えられる。
大躍進ディズニープラス、Amazonプライム・ビデオと2位争いへ
調査サービス内にて年間上昇幅TOPとなるディズニープラスは、2020年5月号(同年4月末実査)では4位だったものの、2021年2月号(同年1月末実査)では2位に躍進。一方Amazonプライム・ビデオも値を伸ばしており、2021年4月号(同年3月末調査)ではディズニープラスをおさえて2位となった。2月号以降Amazonプライム・ビデオとディズニープラスは僅差で推移しており、今後も入れ替わりが予想される。
年間上昇幅2.0pt以上はディズニープラス、TELASA、Netflix
2020年5月号から2021年4月号において、2.0pt以上上昇したサービスはディズニープラス(+4.2pt)、TELASA(+3.0pt)、Netflix(+2.7pt)となった。TELASAは2020年4月7日にサービス名称を「ビデオパス」から「TELASA」に変更。以降、順調に値を伸ばしている。
【調査概要】
出典:定額制動画配信サービス ブランド・ロイヤリティ調査
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:日本在住の15~69歳の男女
調査実施日:発行号の前月末
回答者数:10,000人弱
※総務省発表の人口統計、弊社実施調査を参考に回答者を性年代・映画鑑賞頻度別に重みづけ
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