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デジマ人材育成 5つの落とし穴と回避術

Z世代人材を最大限に活かすチーム作り リーダーが意識すべき四つのポイント

 デジマ人材育成における五つの落とし穴とその回避術を解説する本連載。最終回の第5回となる本稿では、Z世代人材を活かすチーム作りの方法を紹介。リーダーに求められる四つの視点を解説する。

リーダーに求められるZ世代人材の活用

 第4回では、「メンバーにとって必要なスキルを可視化するには?チーム単位で成長させる星取表の上手な活用術」についてお話しました。

 デジタルマーケティングの世界は日々進化し、複雑性が増しています。この変化が激しい環境に適応するために、多くのデジタルマーケティング組織には、新しい思考方法とチャレンジが求められています。そんな環境下で今後重要になってくるのがZ世代人材です。

 Z世代は、1990年代後半から2000年代序盤に生まれた人々のことを指します。彼らは、生まれた時にインターネットがすでに存在し、10代のうちからスマホやSNSなどのデジタルテクノロジーに触れ、即座に情報を取得し、共有することを当たり前のように行ってきました。このような、「デジタルネイティブ」な環境下で育ってきた彼らには新しい技術や手法に抵抗感がありません

 40代以上のリーダー世代に生成AIなどの活用に対して抵抗感を持つ方が少なくない中、Z世代のテクノロジー適応力がチーム強化には不可欠だといえます。

 Z世代がチームの中で積極的に動くために、リーダーは何に注視すべきなのでしょうか。本記事では、ダニエル・キム氏が成功循環モデルという理論で示す「四つの質」になぞらえ、Z世代の特徴を捉えて活かすチームマネジメントの4つのポイントを説明します。

脱・上からの指示 Z世代と対等な関係を築くきっかけ

 一つ目に注視すべきことが関係の質です。ここでいう関係性の質とは、「リーダーとZ世代が対等な関係性を構築すること」にあります。

 従来の考え方では、リーダーには高い目標を掲げ、それの達成に向けてチームを指導することが求められていました。しかし、今の世の中では、上司や部下といった上意下達組織では、チームの士気が下がり、パフォーマンスは上手く上がりません。特にZ世代は、「一方的な指示系統」を好みません。

 では、対等な関係を築くにはどうしたら良いのでしょうか。おすすめの方法が二つあります。

 一つ目が、チームメンバーを役職ではなく、「さん」付けで呼ぶことです。意識的にこうすることで、上司部下の縦の関係から、同じ目標に向かって動く「同志」という横のある種対等な関係になることができます。

 そしてもう一つは、食事会を開き、仕事を離れて何気ない会話をする機会を設けることです。特に近年は、リモートでの仕事が増えたことで会話量が圧倒的に不足しており、メンバーが互いのことをあまり知らず、関係が希薄であることも少なくありません。このような時間を設けることで、お互いのパーソナルな部分をしっかりと知ることができるようになります。

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この記事の著者

髙岡 直人(タカオカ ナオト)

株式会社Growthing 代表取締役29年間電通グループのプロモーション専業会社である株式会社電通テック(現:電通プロモーションプラス)で統合プロモーションのプランニングから実装まで数百件の案件に従事。大手メーカーのオウンドメディア立ち上げやPDCAサイクルの構築などの経験があり、前職での実績とし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/02/29 08:30 https://markezine.jp/article/detail/44746

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