NextStairsは2025年7月9日、電通マクロミルインサイトと業務提携し、スポーツチームやアスリートの広告・社会的価値を可視化する新たな効果測定サービスの提供を開始した。
同サービスは、スポンサーシップ活動で得られる「露出量」と「ブランド価値向上」を一体的に測定し、協賛活動の実効性を多面的に評価できる点が特徴である。
国内のスポーツマーケティング市場は拡大を続けており、2024年にはスポーツ参加市場が前年比24.0%増の約1.7兆円、スタジアム観戦市場も57.0%増と成長が続いている。こうした中、スポンサー企業とチームの双方で、協賛の投資対効果を迅速かつ定量的に把握したいというニーズが高まっていた。
新サービスは、NextStairsが独自に持つロゴ露出量・メディア波及測定技術と、電通マクロミルインサイトの消費者パネル調査ノウハウを融合。AI画像認識によってテレビやメディアでのロゴ露出を定量化し、掲載位置やサイズ・見え方までをスコア化する。また、スポーツ科学専門家の監修した評価モデルを用いることで、露出量や波及のスコアリングに科学的根拠を加えている。
さらに、電通マクロミルインサイトが持つ約3,600万人のパネルネットワークを活用し、視聴者の認知・好意度・購入意向などの態度変容も測定が可能となる。CSRや売上、社内啓発など、さまざまな視点から協賛効果を評価できる。
本サービス導入により、従来の「露出量評価」に留まらず、視聴者の意識や購買行動の変化といったブランド価値の向上へつながる効果を質的・量的に把握できる仕組みとなった。
両社は同サービスを企業のスポーツマーケティング活動の意思決定を後押しする、より高度で即応性のある評価手法として、今後幅広い業界での導入を見込んでいる。


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