インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+(全国小売店パネル調査)をもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを、推定販売金額の伸びから振り返る「2025年、上半期売れたものランキング」を発表した。
2024年夏頃から価格が高騰し、生活者に大きな影響を与えてきた米が1位となった。2025年上半期では前年同期比で184%、2位以下に60ポイント以上をつける結果となった。

対象:食品・飲料・日用雑貨品などのインテージ標準カテゴリー
※小数点以下も加味したランキング、100以上を青色で表示
2位には、化粧品のおしろい(120%)がランクイン。年々強くなる紫外線に対応したものや、化粧の上から塗りなおせるものが人気を集め、2019年に比べると136%と4割近い増加となった。
3位の美容液(119%)は、アンチエイジングなどをうたった高価格帯の商品の伸びが寄与した。4位にはパック(119%)と続いた。
化粧品は人々が外に出るようになり、さらに海外から過去最高の旅行客が訪れるなどのインバウンド需要もあって急回復。化粧品全体では2019年同期に比べ103%となっている。

5位のカルシウム剤(118%)、9位・リップクリーム(115%)、10位・ハンド&スキンケア(114%)はインバウンド需要も後押しになっている。
過去3年間を振り返ってみると、2024年より外出需要とインバウンド、値上げの影響があった。そして2025年は、米の強烈な値上げが加わった形となった。

対象:食品・飲料・日用雑貨品などのインテージ標準カテゴリー
※小数点以下も加味したランキング
【関連記事】
・「推し活」をする人は3人に1人。物価高・円安の影響「受けない」と回答した人は5割超【インテージ調査】
・インテージ、顧客体験と売上の因果関係を可視化する「i-KPIマップ」を開発
・インテージヘルスケアとSQREEMが業務提携 AIを活用したデジタルマーケティング支援を強化
・2024年の男性化粧品の市場規模、497億円に/購入金額と購入率が全年代で増加【インテージ調査】
・2022年に売れたもの、オートミールや検査薬が伸長/殺菌消毒剤が苦戦【インテージ調査】