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具体例で理解する検索連動型広告再入門

適切なクリック単価・予算を決める最善策は?
Google AdWords御見積計算ツールの使い方

 「クリック単価が低すぎて、広告自体表示されていない…」「予算消化が予想よりも早く、大半を数日で消化してしまった…」。検索連動型広告を運用していく中で、こういった経験をしたことはありませんか? 検索連動型広告を利用するうえで知っておきたい知識や考え方を、重要なポイントに絞って解説していくこの連載。今回は、高すぎるクリック単価や早すぎる予算など、検索連動型広告出稿時によくありがちな、費用に関する問題を回避するために、知っておきたい考え方や設定方法、Tipsを紹介していきます。(バックナンバーはこちら)

大事な大事な費用の話

 第1回から第3回までで、基本的な検索連動型広告の流れや考え方を説明してきました。しかし、忘れてはいけない重要なポイントがあります。それは、検索連動型広告にかかる費用の問題です。検索連動型広告の初期設定時に、次のような声と対応方法に関する質問を非常に多くいただきます。

  • 適切なクリック単価がわからず、予算消化が速まった
  • クリック単価が低すぎて、広告自体表示されていない
  • 予算消化が予想よりも早く、大半を数日で消化してしまった

 こうした事態を招かないためには、正しくセッティングし、あらかじめルールを定め、それを順守しながら少しずつ最適化へ向けて調整していく必要があります。検索連動型広告は1日にしてならず…ですね。

 そこで今回は、よくありがちな費用に関する問題を回避するために、知っておきたい考え方や設定方法、Tipsを紹介していきます。

クリック単価の目安を決める方法

 検索連動型広告の設定時に決めるべき項目として、「クリック単価」があります。いくら位の単価に設定してよいか分からない方は、希望獲得単価とコンバージョン率を利用した次の計算式を用いて概算できます。

クリック単価を決めるための計算式

クリック単価 = 目標獲得単価 × コンバージョン率

 「目標獲得単価」は、商品やサービスの利益幅から導き出される場合が多いです。また、数多くの商品を扱っているECサイトであれば、一人当たりの平均購入価格から逆算して目標獲得単価を算出するのも有効です。

 初めて利用する、もしくは初ジャンルへ出稿するといった場合、「コンバージョン率」がどの位なのか分からないと思います。まず、ランディングページを商品ページに設定するのであれば、そのページからのコンバージョン率が目安になります。また、今まで検索連動型広告に出稿したことがあるのであれば、そのコンバージョン率を目安としたり、サイト全体での平均コンバージョン率を参考にするとよいでしょう。運用後、実際のコンバージョン率と乖離がある場合は、再度計算式に当てはめ、正しい入札単価の調整を行っていきます。

 例えば、次のような条件のもと、クリック単価を決めたいとします。

条件

 目標獲得単価 = 10,000円

 コンバージョン率 = 1%

 コンバージョン率が1%ということは、理論上は100人サイトに誘導することができれば、1つコンバージョンが発生するということになります。上記の計算式に値を当てはめると、設定すべきクリック単価を求めることができます。

計算例

 クリック単価 = 目標獲得単価 × コンバージョン率

 クリック単価 = 10,000円 × 1%

 クリック単価 = 100円

 目標獲得単価(10,000円)以内でコンバージョンを発生させるためには、クリック単価を100円に設定すれば良いということが分かります。ただし、この方法はあくまで理論上の計算式なので、実際は次のページで紹介する「御見積計算ツール」などを使って調整を行っていきます。

※注1:クリック単価について

クリック単価を100円に設定した場合、必ずしも1クリックされるごとに100円の請求が発生するというわけでありません。『上限のクリック単価を100円とする』という意味合いになので、実質的には100円以下のクリック単価で推移する場合がほとんどです。

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/10/01 11:00 https://markezine.jp/article/detail/11868

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