SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2011 Springレポート(AD)

誰も教えてくれなかった、マルチデバイス時代の検索ユーザー動向 デバイスの特性をとらえた広告運用を

 2011年に入り、主要キャリアからスマートフォンやタブレット端末が次々と発売され、市場の拡大傾向は勢いを増している。そんな中、開かれたMarkeZine Day 2011 Springで、「最新データから見る マルチデバイス時代の検索ユーザー動向」と題し、ヤフー株式会社 広告本部 マーケティング部の西谷健祐 氏が講演した。(バックナンバーはこちら)

新しいデバイスからYahoo! JAPANへのアクセス状況

 「最新データから見る マルチデバイス時代の検索ユーザー動向」と題された今回の講演は、ヤフー独自の調査データの分析から、スマートフォンユーザーの検索動向を明らかにしていく興味深い内容となった。まず、Yahoo! JAPANスマートフォントップページのPV数の推移を見てみよう。2010年2月を100%として算出されている。

講演資料より掲載(以下、同)
講演資料より掲載(以下、同)

 毎月、対前月比110~140%の割合でYahoo! JAPANトップページへのアクセス数は増加しており、そのボリュームは1年前と比べ、約7.6倍に上っていることがわかる。Android端末の本格的な市場投入が始まった2010年11月から、さらに伸び率が加速しているのが特徴だ。

 次に、iPadからのアクセスも紹介。西谷氏によると、「iPadからのアクセスも、スマートフォンと同様に急速な勢いで上昇傾向を見せている」という。iPadは2010年5月末に発売されたが、2011年1月までの間にアクセス数は当初の3倍にまで伸びているそうだ。

 今後も、iPad2が4月28日に発売開始となり、NTTドコモから2011年 夏モデルの約20種がSIMフリー対応となる発表があったりなど、新しいデバイスを取り巻く環境は目まぐるしい動きを見せている。

 新しいデバイスが、アーリーアダプターのみならず、一般ユーザーの元へ届くようになるのは時間の問題であり、それにともなって、新しいデバイスからのアクセス数もさらに速いスピードで増加していくだろう。「新しいデバイスへの対策は、とにかく早く挑戦することが大切。そのためには、現状をしっかりと理解した上で、PDCAのサイクルをひとつでも多く回していく必要がある」と、西谷氏は語る。

ヤフー株式会社 広告本部 マーケティング部の西谷 健祐氏
ヤフー株式会社 広告本部 マーケティング部の西谷 健祐氏

 先に紹介したYahoo! JAPANトップページのPV数の推移からは、新しいデバイス市場の成長を見ることができた。タッチパネルが主流の新しいデバイスでは、ホーム画面のアイコンをタップするだけで、すぐにインターネットにアクセスできるので、その手軽さからも、トップページのPV数が端末数の増加とともに伸びていくのは、自然とも言える。

 では、タッチパネルでの文字入力が必要な、検索の方はどうなのか。検索結果ページのPV数について「スマートフォンでの検索数は、Yahoo! JAPANトップページへのアクセス以上に、速いスピードで増加傾向にある」と西谷氏は明かす。同様に、iPadからの検索結果ページのPV推移についても近しい傾向にあるという。

PC・モバイルにおける検索数の動向

 一方、4デバイス(スマートフォン・iPad・PC・モバイル)の検索結果ページの合計PVの推移については、ゆるやかな増加傾向を見てとることができるようだ。この傾向について西谷氏は、「新しいデバイスからのアクセス数や検索数は、既存PCやモバイルからのスライドではないと言える。ただし、総検索数に対する各デバイスのシェアには変化がみられる」と指摘した。

 検索結果ページのアクセス数における各デバイスシェアを2010年2月時点と2011年1月で比べてみると、PCのシェアが未だ圧倒的ではあるものの、他のデバイスのシェアが1年前よりも確実に増えていることがわかる。

  • PC:88.5%→83.2%
  • モバイル:11.2%→13.6%
  • スマートフォン:0.4%→2.8%
  • iPad:0%→0.4%

 「新しいデバイスは、年に数%の勢いでシェアを伸ばしており、今後もこの傾向は続くだろう。新しいデバイスからのアクセスや検索数は増えており、PC・モバイルといった既存のデバイスからの減少も見られない。デバイスが多様化する現在のマーケットにおいて、『検索』に対する需要は一段と高まっている」と西谷氏は主張した。

関連資料ダウンロードのご案内

 詳細データを掲載した関連資料をSelectbox(セレクトボックス)にて無料公開中。資料ダウンロードはこちらからどうぞ

次のページ
AISASの時代は終わっていない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2011 Springレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/11/30 10:48 https://markezine.jp/article/detail/13608

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング