- 時期:2013年
- 国名:UK
- 企業/ブランド:The Pilion Trust
- 業種:慈善団体
人々の心理をあらわにしたひとつの実験
ロンドンの中心部。朝の通勤時間帯に人々が忙しく行き交う中、1人の男性が「FUCK THE POOR(貧乏人なんて、クソくらえ)」と書かれた看板を背負いながらリーフレットを配っています。
貧しい人やホームレスを侮蔑するような言動に対し人々は憤り、男性に抗議します。「どうしてそんな事を言うんだ」「貧しい人がいるなら助ける方法を考えるべきでしょう?」中には強い口調で詰め寄る人も。
しばらくして、同じ男性が今度は「HELP THE POOR(貧しい人に支援を)」と書いた看板を背負い、道行く人に募金を呼びかけます。しかしこれに対しては、立ち止まる人はおらず、みな無関心な様子で通り過ぎていきます。
実はこちら、貧困問題の解決に尽力するチャリティー団体「Pilion Trust」が行った実験です。人々に「貧しい人を助けよう」と呼びかけてもなかなか支援につながらないが、貧しい人に対する侮辱的な態度には「それは間違っている」と声を上げる。つまり多くの人は「実際に募金まではしないものの、支援の必要性を十分に理解している」ということを明らかにしているのです。
映像は次のような言葉で締めくくられています。
We know you care. Please care enough to give.
(皆さんが貧しい人たちを気にかけていることはわかります。その気遣いを支援に繋げてください。)
人々の心理を突いた、思わずはっとさせられる実験でした。
動画はコチラ
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
記事転載元:AdGang