SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

UIウォッチング ~マルチデバイス時代のインターフェースを考察する~

一覧表示のインターフェースがUXを向上させる

現在、情報閲覧の主翼を担いつつあるスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスは、刻々と進化を遂げていますが、モバイルデバイスは画面の大きさに制約があるため、とりわけ「一覧表示」におけるユーザ・インターフェースの進化が顕著です。今回はこの「一覧表示」のインターフェースについて考察します。

一覧表示のインターフェースに見られる工夫

 一覧表示におけるユーザの行為は「見る」「探す」「比べる」「選ぶ」などがありますが、いずれもインターフェースの良し悪しに大きく影響されます。以下、いくつか例を見ていきます。

 まず、iOS6とiOS7の、それぞれOS標準の写真アプリを見てみましょう。

iOS6標準 写真アプリ
iOS6標準 写真アプリ
iOS7標準 写真アプリ
iOS7標準 写真アプリ

 iOS6では、ただ時系列順に写真を並べるだけのインターフェースでした。iOS7では、写真を撮った日時だけでなく場所も加わっています。また時系列順も、年、月、週、日と段階的に並べられるようにもなりました。単にそれは横の分け方の違いというだけなく、「俯瞰して見る」また「フォーカスして見る」という上下の視点が入っています。

 また、Android版のGmailやiOS版 Stylectでは「選択」するための工夫が見られます。

Android版 Gmail
Android版 Gmail

 Android版のGmailでは、画像アイコン部をタップすることで「選択」することができ、返信や削除、その他の操作ができるようになります。それ以外に、左右にスライドすることで、そのメールを「アーカイブ」することもできます。

iOS版 Stylect

 iOS版のStylectというアプリでは、特に「選択」するという操作にフォーカスしています。Stylectは靴のECアプリですが、一覧表示される靴をスワイプすることで、サクサクと「好き」「嫌い」を選ぶことができます。ボタンのタップによっても選択できますが(画像3枚目)、スワイプでも選択できるところがスマートフォンでの利用にマッチしており、快適に操作できます。また、選んだ「好き」「嫌い」によって、ユーザに合った靴がリコメンドされるようになります(なお、アプリ名の Stylect は、style + collect から来ているのではないかと思われます)。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
一覧表示のインターフェースに見られる工夫2〜同じ要素の異なる見せ方〜

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
UIウォッチング ~マルチデバイス時代のインターフェースを考察する~連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

原田 秀司(ハラダ ヒデシ)

Webサイトやアプリの設計を行うインターフェースデザイナー、Webディレクター。また、TV画面で表示するインターフェースや、ゲームコントローラなどを使った設計なども行っている。自著『UIデザインの教科書』(翔泳社)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/07/23 10:00 https://markezine.jp/article/detail/20390

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング